侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」
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137: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/03(木) 21:31:28.82 ID:aNVgiSRu0

“あてみなげ”は先行を譲る代わりに、確実に投げを成功させるカウンター技……! 超パワー系だと思ったのに、意外にもそんな返し技を隠していたらしい。

だけど、穂乃果ちゃんは全く怯まず、


穂乃果「“かいりき”!!」
 「チゴラァァァーース!!!!」


むしろ、パワーで押さえつける。


遥「か、確実に成功するはずの投げ技が、力で抑え込まれてる……」

 「マ、マッシブッ…」


さすがに、この展開は予想していなかったのか、マッチョムシのパワーが僅かに鈍った瞬間──ガチゴラスは一気に頭を上に向かって振って、


 「ゴラァァスッ!!!!」

 「ッシブッ!!!?」


マッチョムシを空に放り投げる。すぐさま、空中で翅をバタつかせ始めるが、飛行体制に入りきる前に──


穂乃果「“もろはのずつき”!!」
 「ゴラアァァァァッスッ!!!!」

 「…ッシブーーーンッ!!!!?」


落ちてきた、マッチョムシに破砕の一撃を叩きこんだ。

マッチョムシは数十メートル吹っ飛んだあと──


 「…ブーーーーンッ!!!!」


空中に空いている“穴”の中へと逃げていった。


穂乃果「ふぅ……」

千歌「さすが、穂乃果さん!」

穂乃果「えへへ♪ パワー系、相手なら任せて!」

彼方「助かったよ〜、穂乃果ちゃん〜、千歌ちゃん〜」

遥「お二人とも、ありがとうございます」

穂乃果「うぅん、彼方さんと遥ちゃんが無事で何よりだよ♪」

千歌「とりあえず、本部にメール打っておくね!」

穂乃果「うん、お願い!」


千歌ちゃんが簡単な事後処理を済ませて、


穂乃果「じゃあ、帰ろっか」


用事は済んだので、これから帰還しようと、穂乃果ちゃんがリザードンをボールから出したそのときだった。


 「──そこにいるのは、もしや千歌さんではありませんか!?」


辺りに響く、通る声。

振り返るとそこには、ウインディに跨って、黒髪を風に靡かせている女の子の姿。



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