113: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/03(木) 01:29:31.77 ID:aNVgiSRu0
■Intermission🐥
──ポケモンリーグ本部、理事長室。
ことり「海未ちゃん……! 報告したいことが……!」
海未「……ことり? どうかしましたか?」
私が理事長室に飛び込むと、事務仕事をしていたであろう海未ちゃんが、顔を上げる。
ことり「あ、あのね……実はここに戻ってくる最中なんだけど──」
──私は事の一部始終を説明する。
ここ最近、視線を感じることが多かったのと、今日ここに戻ってくる際に、何者かに襲撃されたこと、少なくともことりにはなんのポケモンかわからなかったこと。
そして、とりあえず撃退には成功したことを報告する。
海未「……ことり、どうしてもっと早く報告しなかったのですか」
ことり「だ、だって……気のせいかもしれないって思ってたから……。心配も掛けたくなかったし、確実な証拠が出てきたらにしようと思ってて……ごめんなさい」
海未「まあ、いいでしょう……。相手の特徴などは覚えていますか?」
ことり「えっと……動きが速過ぎてはっきりとは……」
ほぼ残像しか見えないような速度だったし……。
海未「色や大きさもわかりませんか?」
ことり「うーん……人間の大人くらいの大きさ……かな……? 色は……白かったような、黒かったような……」
海未「……ふむ」
海未ちゃんは口に手を当てて、少し考えたあと、再び口を開く。
海未「わかりました。遭遇した空域は、こちらで調査隊を出しましょう。ことりが倒している可能性もありますし、そうでなくとも、何かしらの手がかりが見つかるかもしれませんから」
ことり「うん……お願い」
海未「あと、希にも相談してみてください。彼女の占いなら、何かわかるかもしれませんから」
ことり「わかった。希ちゃん、今どこにいるかな?」
海未「四天王の間の自分の部屋にいると思いますよ。あそこが一番、精神統一出来るそうなので」
ことり「ありがとう、行ってみるね」
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