110: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/02(水) 12:38:48.69 ID:sJcXG/TG0
せつ菜「あむっ、あむっ。……? 歩夢さん、どうかされました? 食べないんですか?」
歩夢「あ、えーと……なんでもないよ、あはは」
せつ菜「そうですか? 冷める前に是非食べて欲しいです! 隠し味にとっておきのものを入れた自信作なので!」
歩夢「そ、そっかぁ……」
私はとりあえず、スプーンを付けて小さじ一杯程度を掬ってみてから──口に運ぶ。
歩夢「……っ……!?」
口の中に形容しがたい強烈な味……というか、刺激が走る。
歩夢「せ、せつ菜ちゃん……このカレーって、何入れたの?」
せつ菜「それはお教えできません! とっておきの隠し味を入れた特製カレーなので!」
歩夢「いや、隠れてな──……じゃなくて……お、美味しいから、自分で作るときの参考にしたいな〜って思って……」
せつ菜「……うーん……本当は秘密なのですが、そういうことなら今回は歩夢さんにだけ、特別にお教えしましょう」
歩夢「わ、わーい」
せつ菜「“クラボのみ”をベースに作ったカレールー、具は前にキャンパーの方から頂いた、“やさいパック”と“あらびきヴルスト”を入れています!」
リナ『あれ、意外と普通……?』 || ? _ ? ||
せつ菜「そして、最後に隠し味に“リュガのみ”、“ヤゴのみ”、“ニニクのみ”を豪勢に使いました!」
歩夢「……!?」
せつ菜「どれも、稀少な“きのみ”ですよ! お陰でこんなにカレーがまろやかになっているんです! はぁ……美味しい……♪」
確か、リュガ、ヤゴ、ニニクって……。
リナ『どれも渋味や苦味がとてつもなく強い“きのみ”……』 ||;◐ ◡ ◐ ||
歩夢「そ、そういえば私ダイエット中だったの思い出したよ!」
せつ菜「え? そうなんですか?」
歩夢「カレーはカロリーが高いから、残念だけど、このくらいにしておくね……!」
せつ菜「歩夢さんは十分細いから大丈夫だと思いますよ! それに、旅をするならしっかり栄養を付けないと!」
歩夢「うぅ、いや、でも……そのぉ……っ」
こ、これ以外の言い訳、そんなすぐに思いつかないよぉ……!?
リナ『せつ菜さん。歩夢さん、ここに来る前にセキレイデパートで、たくさんスイーツを食べちゃったから。私のカロリー管理アプリ的にも、もうこれ以上は危険信号、乙女のピンチ。かなり、ヤバい』 ||;◐ ◡ ◐ ||
歩夢「……! そ、そうなんだよね! 今日はもう完全にカロリーオーバーだから……!!」
せつ菜「そうですか……それは残念です」
シュンとするせつ菜さんには悪いけど……!
歩夢「き、今日は疲れちゃったから早めに休むね!」
せつ菜「はい、おやすみなさい、歩夢さん」
そそくさと、テーブルから離れテントに避難する。
歩夢「リナちゃん、ありがとう……っ」
リナ『カロリーはともかく、食べたら身体に響くのは間違いない……侑さんの犠牲だけで食い止められてよかった』 ||;◐ ◡ ◐ ||
歩夢「侑ちゃん……ごめんね……」
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