忍野忍「そろそろ子供が欲しい」阿良々木暦「は?」
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2:名無しNIPPER[sage saga]
2022/10/25(火) 23:12:11.17 ID:XI5AxasUO
「こ、子供……?」
「うん」
「そもそもお前、産め」
「産めるに決まっておろう」

そんな薄い胸を張られても困る。困惑する。

「で、でも吸血鬼は眷属を作れるだろ?」
「あれは子供というよりもパートナーじゃな。生涯連れ添う伴侶の意味合いが強い」

言われてみればたしかにそうかも知れない。

「だが待ってくれ。僕にはどうも、お前が子供を産んで子育てする姿が想像出来ない」
「エピソード」
「え?」
「お前様は知っておるじゃろう? 吸血鬼と人間のハーフを。半純血のプリンスの存在を」

僕の記憶の中のヴァンパイア・ハーフであるエピソードは半純血のプリンスほど黒くて暗くてねっとりはしていないのだが納得した。

「そう言えばそうだったな。お前の言う通り、あいつは人間と吸血鬼の子供だった」
「さらに言えば子育ては必要ない。吸血鬼はその性質上、理想的な身体を維持出来る」

あのエピソードも3才で立派な青年だった。

「じゃあ僕は、お前が子供を産んだ瞬間に、成長した自分の子供と対面するわけか」
「感動の対面じゃな」

成長の過程がなくても感動するのだろうか。


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