ターニャ・フォン・デグレチャフ「さて、諸君。新兵器だ」
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6:名無しNIPPER[sage saga]
2022/10/21(金) 23:36:22.66 ID:ok+VY0MOO
「撃てば撃たれる。なればこそ兵器を持つ国は兵器を持つ国を警戒する。だからこそ兵器を持たない選択肢が生まれるということだ」

そう諭すも、ヴァイス中尉は納得がいかず。

「しかし持たぬならば撃たれないという保証がない以上、安心は出来ないかと」
「そうだな。しかしこちらも同じ兵器を持てば撃たれないという保証もない。そして兵器とは使われるために存在する。今回の想定で使用されなかったとしてもいずれどこかでその兵器は使われる。諸君らにはどうか、そのことを頭の片隅に残して貰いたい。以上だ」

話を締めくくると隊員たちはそれぞれ浮かない面持ちで退室した。しかし、ノイマン中尉とグランツ少尉だけ何故かヘラヘラしていたので怪訝に思い、聞き耳を立ててみると。

「大隊長殿の新兵器を拝んでみたいものだ」
「胸はないから……ケツですかね?」
「いや、ターニャたんの大便かも知れん」
「ノイマン! グランツ! そこに直れッ!!」

迸る魔力を喉元に突きつけて足払いをする。

「ぐへっ!?」
「ノイマン! 大隊長をたん呼ばわりか!?」
「ゆ、許して……ターニャたん」
「戦場でなぁ、女の名前をたん付けで呼ぶ時というのはなぁ! 瀕死の豚が甘ったれて言う台詞なんだよ! わかったかこの豚ァッ!!」
「ぶひぃっ!?」

ノイマンは恐怖のあまり、失禁と脱糞した。

「グランツ!!」
「はっ!」
「この豚の糞を片付けろ!」
「はっ! 今すぐに!」
「チッ……何をしている」

這いつくばったグランツの頭を踏みしめる。

「あがっ!?」
「顔面で床を拭け!!」
「しょ、少佐殿!? もうその辺で……!」
「離せ! セレブリャコーフ少尉!」
「グランツ少尉! 今のうちに早くノイマン中尉を連れて離脱を!」
「あ、ああ……とんでもない新兵器だぜ」

怒り狂う幼女がセレブリャコーフ少尉に羽交い締めにされている隙に、辛くもグランツ少尉は昏倒したノイマン中尉を引きずりながら離脱した。


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