シンエヴァ もう一つの終わり ver1.12
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31:名無しNIPPER[sage saga]
2022/10/10(月) 23:48:31.24 ID:R3+wBdbD0
シンジ「あのとき……綾波を助けてなかったとわかって――」

(回想)

   ネルフ本部内

   アヤナミレイ(仮)のうつろなまなざし

   壁に投げつけられるヘッドフォンステレオ

シンジ「――やりなおしたいって思ったんだ」

   プラグスーツの圧着スイッチを押すカヲルとシンジの後ろ姿

シンジ「これでやりなおせる……カヲル君といっしょにネルフ本部の地下に降りたとき……そのことで頭がいっぱいだった」

   ネルフ本部の地下

   無数のしゃれこうべに埋め尽くされた穴の底に立つ第13号機

シンジ「そうするつもりだったんだ。そうすれば、ミサトさんや、アスカや――」

   傍らのレイを見る

シンジ「――綾波を助けられると思って。でも――」

   2本の槍を握って浮かぶ覚醒した第13号機のシルエット

   空に広がっていく同心円状の極彩色のパターン

シンジ「僕は、もう少しでみんなを……」

 顔をそむけるシンジ

シンジ「きょうだってそうだ。綾波が来てくれなかったら、今頃――」

 その横顔を見ているレイ

 右手をのばし、シンジの左の頬にそっと触れる

 びくりと身を縮めるシンジ

レイ「碇くんは、悪くない」

 目を開くシンジ

 レイを見るシンジ

レイ「悪くない」

 寂しげに笑うシンジ

シンジ「ありがとう、綾波」



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