26:名無しNIPPER[sage saga]
2022/10/10(月) 23:44:59.38 ID:R3+wBdbD0
レイ「ゴルゴダ・オブジェクトの内部だと思われます。正確な位置はわかりません」
リツコ『やはりね……』
シンジ「リツコさん! あの――」
リツコ『いい? シンジくん、よく聞いて。これから、測位プログラムを初号機にインストールします。それであなたたちが行くべき場所がわかるはずよ」
シンジ「あ、はい」
ふたたび何か操作するレイ
レイ「準備完了」
リツコ『オーケー。送るわよ』
モニタの一角に進捗バーが現れ、100%に向かって伸びていく
シンジ「いつのまにこんな……」
リツコ『あなたたちからの信号そのものがヒントになったのよ。衛星が可視から外れる前に、何とか間に合いそうね』
インストールが終了し、モニタの一角に起動画面が現れる
レイ「起動しました」
起動画面が消え、点群でできた迷路を俯瞰したような表示が現れる
マコトの声『問題なさそうです』
リツコ『よかった。シンジ君、何が起ころうとしているか、私たちにも正確にはわからない。でも、止めなければならない。それだけは確かよ』
シンジ「は、はい!」
レイ「はい」
リツコ『頼んだわよ、二人とも――』
リツコの声が急速に音質低下して途切れ、「NO SIGNAL」の表示が残る
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===ネルフ第二支部 N109棟跡地===
「NO SIGNAL」と表示されたミドリの端末のモニタを囲んでいる面々
背後では緑に覆われた山々と水辺に陽光が降り注いでいる
立ち上がり、南の空を振り仰ぐリツコ
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