シンエヴァ もう一つの終わり ver1.12
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24:名無しNIPPER[sage saga]
2022/10/10(月) 23:43:29.30 ID:R3+wBdbD0
 身を乗り出し、レイの上体をそっと抱きしめる

 しばらくして、レイの左手がシンジの背中にまわる

シンジ「ごめん、綾波。僕は、何もわかってなかった」

 絞り出すように言うシンジ

レイ「いいの、もう」

 顎をシンジの肩に預けて目を閉じるレイ

レイ「これでいいの」

 シンジの後ろ髪をなでるレイの手

シンジ「ずっと……こうしていたような気がする」

レイ「うん」

(回想)

   第10の使途のコアからレイを引き上げるシンジ

   光の中、レイを抱きしめたまま漂うシンジ

   時が移ろうに従い、二人の姿勢はそのまま、レイの髪が少し、また少しと伸びていく

シンジ「長いような、あっという間だったような……」

レイ「そうね」

 レイの肩でつぶやくシンジ

シンジ「綾波は……みんなと一緒に行っちゃったと思ってた」

(回想)

   シンジ「それに、あとでマリさんが迎えに来る。だから、安心して」

   レイ「そう、わかった。ありがとう、碇くん」

 シンジの肩でつぶやくレイ

レイ「待ってた。心配だったから」

 体を離し、身を起こすシンジ

 レイの両肩をそっとつかみ、レイの顔を見る

 シンジを見ているレイ

 微笑むシンジ



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