【走れメロス】コロナ禍の大学生「メロメロスは激怒しためろ」
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19:名無しNIPPER[sage saga]
2022/10/02(日) 14:34:18.55 ID:TBjx1CWm0
メロメロスは、永遠に裏切者めろ。
地上で最も、不名誉の人種めろ。
セリヌンティウスよ、メロメロスも死ぬめろ。君と一緒に死なせてくれめろ。
君だけはメロメロスを信じてくれるにちがい無いめろ。
いや、それもメロメロスの、ひとりよがりめろか? 
以下略 AAS



20:名無しNIPPER[sage saga]
2022/10/02(日) 14:35:29.14 ID:TBjx1CWm0
 ふと耳に、ボソボソ、添乗員のアナウンスが聞えためろ。
そっと頭をもたげ、息を呑んで耳をすましためろ。
すぐ近くで、停車するするらしいめろ。
よろよろ起き上って、外を見ると、徐々に建物に近づいているめろ。
何か大きなサービスエリアがあるめろ。
以下略 AAS



21:名無しNIPPER[sage saga]
2022/10/02(日) 14:36:44.25 ID:TBjx1CWm0
 メロメロスは信頼されているめろ。
メロメロスは信頼されているめろ。
先刻の、あの悪魔の囁きは、あれは夢めろ。悪い夢めろだ。忘れてしまえめろ。
五臓が疲れているときは、ふいとあんな悪い夢を見るものめろだ。
メロメロス、おまえの恥ではないめろ。
以下略 AAS



22:名無しNIPPER[sage saga]
2022/10/02(日) 14:37:32.17 ID:TBjx1CWm0
メロスは、いつの間にか、マスクをしていなかっためろ。
呼吸も出来ず、二度、三度、口から血が噴き出ためろ。
見えるめろ。はるか向うに小さく、シラクスの市の大学が見えるめろ。
大学の窓ガラスは、夕陽を受けてきらきら光っているめろ。

以下略 AAS



23:名無しNIPPER[sage saga]
2022/10/02(日) 14:38:22.85 ID:TBjx1CWm0
 言うにや及ぶ。まだ陽は沈まないめろ。
最後の死力を尽して、メロメロスは走っためろ。
メロメロスの頭は、からっぽめろ。何一つ考えていないめろ。
ただ、わけのわからぬ大きな力にひきずられて走っためろ。
陽は、ゆらゆら地平線に没し、まさに最後の一片の残光も、消えようとした時、メロスは疾風の如く大学に突入しためろ。間に合っためろ。
以下略 AAS



24:名無しNIPPER[sage saga]
2022/10/02(日) 14:39:15.92 ID:TBjx1CWm0
「セリヌンティウス。めろ」
メロメロスは眼に涙を浮べて言っためろ。
「メロメロスを殴れ。ちから一ぱいに頬を殴れめろ。メロメロスは、途中で一度、悪い夢を見ためろ。君がもしメロメロスを殴ってくれなかったら、メロメロスは君と抱擁する資格さえ無いめろだ。殴れめろ。」
 セリヌンティウスは、すべてを察した様子でうなずき、大講堂一ぱいに鳴り響くほど音高くメロメロスの右頬を殴っためろ。
殴ってから優しく微笑み、
以下略 AAS



25:名無しNIPPER[sage saga]
2022/10/02(日) 14:39:45.92 ID:TBjx1CWm0
 群衆の中からも、むせび泣く声が聞えためろ。
暴君ディオニス教授は、PCの後ろから二人の様を、まじまじと見つめていたが、やがて静かに二人に近づき、顔をあからめて、こう言っためろ。
「おまえらの望みは叶かなったぞ。おまえらは、わしの心に勝ったのだ。信実とは、決して空虚な妄想ではなかった。どうか、わしをも仲間に入れてくれまいか。どうか、わしの願いを聞き入れて、おまえらの仲間の一人にしてほしい。退学はとりやめる」
 どっと群衆の間に、歓声が起っためろ。
「万歳、教授万歳。」
以下略 AAS



26:名無しNIPPER[sage saga]
2022/10/02(日) 14:40:24.35 ID:TBjx1CWm0
おしまい!ありがとうやで!


27:名無しNIPPER[sage]
2022/10/03(月) 08:36:19.07 ID:CMDlR0zBo
おつー


28:名無しNIPPER[sage]
2022/10/03(月) 12:05:58.26 ID:IJsjYLgxo
語尾のせいで絶望的に読み辛い


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