佐々木「はあ……えっちしたいなぁ」キョン「え?」
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1:名無しNIPPER[sage saga]
2022/09/19(月) 21:36:10.22 ID:9zYVhOWxO
「雄雌が存在する生命において生殖本能が存在するのは自然の摂理であり、思春期を迎えた際に多かれ少なかれ異性に興味を抱くものだが、興味本位で生殖行動に及べるほどに我々が暮らす社会は単純な構造をしていない点が人々を恋愛から遠ざけている一因だね」

中学の頃、俺には佐々木という友人が居て、同じ塾に通っていたこともありそれなりに親しい間柄だったのだが、思い起こせば佐々木と色恋について語り合う機会は少なかった。

「そもそも生物には生存本能というものがありその優先順位が生殖本能よりも上であることがこのジレンマを生み出しているわけだ」
「ジレンマ、ねぇ」
「本来ならば群れを形成することは自らの保身を図る手段であるのに人類が構築した社会システムは群れを維持するのに向いてない」

たしかに言ってしまえば家族は群れであり、互いに支え合うことで自分の身を守ることに繋がらなければおかしい。それが大前提だ。

「そこで僕は考える。子を生すことでその後の生活が保証されるようにしなければならないと。そうすれば本能の赴くまま、人々は子を作り、社会は恒久的に繁栄するだろうと」
「宇宙棄民まっしぐらだな」

総人口が100億人突破して人類が地上を埋め尽くした結果、政府が宇宙に建設したスペース・コロニーに人々を捨て始めた宇宙世紀を引き合いに出すと佐々木はくつくつ嘲笑い。

「やれやれ。そう上手くいかないものだね」
「むしろ少子化こそ生存本能の結果かもな」
「はあ……えっちしたいなぁ」
「え?」

佐々木の小さな呟きに、思わず耳を疑った。

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2:名無しNIPPER[sage saga]
2022/09/19(月) 21:39:38.14 ID:9zYVhOWxO
「なんだい、キョン?」
「いや……今お前、えっ」
「言ってない」

ああなるほど。そうかそうか。わかったよ。
以下略 AAS



3:名無しNIPPER[sage saga]
2022/09/19(月) 21:42:08.99 ID:9zYVhOWxO
「変わり者で、捻くれているわりには基本的に良い奴で尚且つポニテが似合う子が……」
「ふん。最後のは余計だよ」

そのくらい頑張れよ。髪なら伸ばせるだろ。

以下略 AAS



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