9: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/07/25(月) 23:25:47.21 ID:/ZKesHprO
「こんなんじゃ、一度隠れたら、隠れた本人が自分から出てこない限り、どうにもならないね」
「こっちから乗り込んで、怖いねーちゃんを叩けねーってことかよ。ずりぃ」
「そうだ。キモチ石の時みたいに、灯花ちゃんからキュウべぇに接触できないかな?」
「そうしたいところだけど、まだ電波望遠鏡の修理は完了してないんだよ。
しばらく機械たちも動かしてなかったから、稼働試験もしないとだし」
「こちらからキュウべぇに接触するのは、一旦は保留しておこう。今はアリナのことが気になるよ」
「アリナは、何らかの手段を用いて、アトリエで時間の経過を待つつもりなのでしょう。
それがどのような方法かは分かりませんが、アリナを発見する方法がないのなら、
鶴乃さんが仰る通り、彼女が自発的に現れるのを待つしかないでしょうね」
「未来でアリナが現れるのを待つしかないんですね。どれくらい待てばいいんでしょうか?」
織莉子はやや顔を俯かせて言い淀んだが、意を決したように顔を上げて答えた。
「……おおよそですが、百年弱です」
織莉子の返答を聞いて全員が絶句し、フェリシアの隣に座るさなは目を見開いた。
「ひ、百年って……冗談じゃ……ないんですよね?」
「……予知で視えたビジョンに、それくらいの時間経過を示すものがありました」
「百年なんて……仮にそこまで生きてても、その頃の私たちは全員、おばあちゃんだよ……」
さなの隣に座る環ういは、アリナ・グレイに対峙する、魔法少女姿の老婆集団を想像して落胆した。
そこへ、柊ねむ、里見灯花、柊桜子が言葉を続ける。
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