204: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/09/12(月) 22:38:57.36 ID:nL4eep7DO
「この数ヵ月で、あっという間だったよね」
「ほーんとね。にしても、態々万々歳のその後を見に行くなんて、
レナも人のこと言えないけど、鶴乃のこと気にかけてるのね」
「昨日、ラビさんたちと話があって、その帰りにタクシーで遠回りしてね」
「ふーん…って、リーダー同士での会話って、しかも珍しい相手ね。何かあった?」
「それが……湯国で大変なことが起きてるって話だった。残念だけど、
聞いた限りじゃ、私たちが今すぐ何かできることはなかったよ」
「話には聞いてたけど、湯国ってある意味、すごい街よね。魔法処女の撲滅を公言するなんて」
「初めて聞いた時は耳を疑ったよ。今は湯国の中での話だけど、もしも今後、
マギアレコードを世に広めた時、同じことが起きたらと思うと……」
「魔法少女の存在を広めることが、宇宙の意思に都合が悪い…だっけ。
最近起きてる嫌な事件も、湯国の件も、それが絡んでるのかしら?」
「偶然の一致で片付けるには、ちょっと無理があると思ってる」
「レナもそう思う。嵐の前の静けさじゃないけど、何かの前触れじゃなきゃいいんだけど。
っと、レナはここから方角が違うわ。また明日で会いましょう」
「いつの間に。また明日学校でね」
灯花と会合開催日を決めた週の週末。
霧峰村から時女静香がみかづき荘を訪れた。
「環さん、こんにちは」
「静香ちゃん、どうしたの?」
「浄化システムが広がった件、私たちも力になれるかもしれない。
悪いんだけど、今から時間をもえらえないかな?」
「いいよ。今日一日、留守のために予定を空けていたんだ」
「そういってもらえて助かるわ」
いろはは静香を居間へ通すと、麦茶を用意して静香に勧めると用件を尋ねた。
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