【マギレコ】 最後の世代の魔法少女たち
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180: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/09/05(月) 20:55:49.41 ID:0V5CcO3mO
魔女の口づけを受けた人間は、本来なら自殺等に追い込まれるなどで、魔女の餌と化す。
だが、”魔女の眷属化”した人間は、自意識を保持したまま思考が変化し、敵であるはずの
魔女を崇めるようになり、和睦派に武力行使を行うようになった。

「魔女の眷属化した敵対派による過激行動。それが決定打でした」

それまでは口論で留まっていた争いは、一線を越えた。
敵対派の和睦派への攻撃に端を発し、ついに撲滅派は完全に内部分裂を起こしてしまう。
この頃になると、敵対派は街の住民に対しても、脅迫的な行動をとるようになった。

「それらの情報を、どのように知り得たんですか?」
「私に連絡を取ってきた和睦派の方です。敵対派の動向を探るため、私たちはその方と共に
 湯国で調査を続け、その過程で知り得ました」
「街に残った住民は、これから生贄にされてしまうんでしょうか……」
「魔女も知恵が回るようで、生命力を吸収するためなのか、最低限の人間は残しているのでしょう。
 街に残った住民は、そのために命を利用されているだけです。眷属たちもそれを知ってか、住民を
 脅迫するに留まっている。生かさず殺さず、生命力を奪い続けている……」
「魔女は敵対派を、自身の同士と認識したかもしれませんの。魔女と敵対派は、魔法少女を
 敵として見ているという点では、利害が一致していますの」
「おそらく、魔女と敵対派は、波長が合ったのでしょう。だから敵対派は、魔女の眷属化した」
「……魔女は眷属にした敵対派を、尖兵にも餌にもできる。敵が魔法少女なら、彼らを盾にもできる。
 魔女にとって都合のいい存在ですよね」


話はさらに続いた。


内部分裂によって和睦派と敵対派は、互いに武力行使をするようになったが、
魔女の眷属化した敵対派の方が優勢だった。

一部の和睦派は敵対派に無力化され、二度と戻らなかった。
無力化された一部の和睦派は、魔女の餌にされるか、他の和睦派や、
街の住民への見せしめに、あろうことか公開処刑されてしまったという。


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