【マギレコ】 最後の世代の魔法少女たち
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148: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/08/22(月) 22:37:00.95 ID:SUUU0L0dO
「それをヒントに、グリーフシードでソウルジェムを浄化後、本来グリーフシードに溜まるはずの穢れを、
 小さいキュウべぇに吸収させる流れを作ったんだ。あとは反応を見るために、経過観察を行った」
「だけど、一度や二度の浄化じゃ反応はなくて、何度も繰り返して、ようやく想定した結果を得られたの」
「そこから僕たちは、穢れの浄化の意味を拡大解釈して仮説を立てたんだけど、僕たちだけで検証を行うのは、
 人数的にどうしても難しいんだ。最近は神浜の治安も、再び心許なくなっているし、僕たちはまだ変身に体が
 耐えられない状態なんだ」
「それって、体が完治していなかったってこと?」
「体は大丈夫なんだけど、変身すると以前より負荷がかかるの。みたまの調整技術は本物だね」
「恥ずかしながら、こんな状態だから自衛は難しい。桜子がいるけど、W−3を考慮して極力負担を避けたい。
 お願いばかりで悪いのだけど……いろはお姉さんたちに、亡くなった魔法少女の弔いをしてほしいんだ」
「お墓参りをすればいいってことだね。確か、私が神浜に来る前に、やちよさんと一緒に組んでいた人の、
 月命日が近いって聞いた気がする。だけど、システムの範囲拡大とお墓参りがどう繋がるの?」
「穢れの浄化つながりだね」
「お墓参りで供える線香は、火を灯すことで生じる香りに、供養しに来た人の心身の汚れと、
 その場を浄化する作用があると言われていて、線香の香りは死者の食事とも言われている。
 死者もかつては生きていた人間だ。拡大解釈すれば、線香を供えることで、死者の穢れも
 浄化できるかもしれないと考えたんだ」
「分かった。それなら、やちよさんに相談してみるよ」
「灯花ちゃん、何か報告が必要になることはある?」
「んーと、お墓参りに行く日に、出発前と帰宅後に電話がほしいな」
「分かった」
「あとは……もう一人、協力を取り付けたい魔法少女がいるんだけど……」
「誰のこと?」
「氷室ラビ。わたくしの叔父様と一緒に湯国市へ向かった、フォークロアのリーダー」
「そういえば……氷室さんたちから連絡、全然ないや……」
「叔父様とも連絡が取れないんだよね。今頃どうしてるか分からなくて……」


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