【マギレコ】 最後の世代の魔法少女たち
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133: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/08/15(月) 19:45:20.86 ID:KiQxSCGiO
交通機関は使わず、北養区から徒歩で向かい、山を下りて街へ出ると道中の景色を見渡す。
見慣れた景色が見納めとなる日は緩やかに、だが確実に近づいており、あと何度目にできるか分からない。
いろはたちが命を賭して守り抜いた街が、百年後には失われている可能性もある。

未来へ渡る要員として選ばれたことから、桜子は、鶴乃、さなと同じく、W−1、W−2からは
外されており、コールドスリープマシンに入るまで、思い思いに過ごすことを許されている。
魔女退治そのものを禁止されてはいなかったが、作戦を控えている身のため、極力戦闘を
避けるよう注意されていた。

思案を巡らせているうちに、桜子は目的地であるフラワーショップ・ブロッサムに到着した。

「|こんにちは、お墓に供える花…供花が欲しい|」
「いらしゃいませ。桜子さん…でしたっけ?」
「|そうだけど…私を知ってるの?|
「ユニオン内であなたのことは知られてるよ。直接会えてちょっと驚き」
「|そうだったの。初めて知った|」
「以後、お見知りおきを。差し支えなかったら、桜子ちゃんって呼んでいい?
 私のことは、このみって呼んでくれたらいいよ」
「|構わない|」
「ありがとう。それで、お墓に供えるお花だけど、欲しいものは決まってる?」
「|白系の花がお墓に供えるのに向いてるって、サーバから情報を得た|」
「供花では定番だけど、故人が好きだった花を供えるのもいいよ。それが供えてはいけない
 花じゃなかったらだけど。あとは宗派にもよるし、予算次第で変わってくるね」


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