エンド・オブ・ジャパンのようです
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96: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2022/11/16(水) 22:30:31.58 ID:W1WHWUQU0
(沈んだ【敷波】の所属鎮守府を聞き、“知っている【敷波】”ではなかったことにホッとしてしまった私は、とてもひどい艦娘ですね……)

この4個艦隊相当の損害は、あくまでも“轟沈”を抜き出したもの。大破撤退艦を含めれば1割強、撤退・戦闘継続中を問わず中破艦まで対象を拡げるなら既に損耗は2割近くにまで上ると聞きます。

そしてこの数字さえ、“前線が混乱する中で上がってきた不確実な情報”であり綾波が“一時間ほど前に聞いたもの”でしかありません。正確なところがどうであるか、今はどうなっているのかは解りませんが、これよりもマシである・好転している可能性は限りなく低いでしょう。

(私も正直、死にたくは……ないですねぇ)

理屈では、初月さんの仰ることこそ「正」であると理解できます。艦娘が担う責務は深海棲艦の撃滅と人類の守護、祖国の防衛。それを果たすこと自体に疑問はありませんし、全力で果たしたいとも思います。
しかしそれとは別に死にたくない、生きたいという渇望もまた、明確に綾波の中で渦巻いているのです。

この感情は、アトランタさんが吐露した「本音」に流されただけの気の迷いに過ぎないのでしょうか?

否と断言します。切っ掛けは確かにアトランタさんの言葉でしたが、“火種”は綾波の胸の内で確かに燻っていたのですから。

敷波と、もっとお喋りしたい。
艦娘最強と謳われる日向さんと、一度でいいからお会いしたい。
吹雪とはまだ顔を合わせたことがありません。“艦娘”としての姿を、どんな思いを抱いているのかを直接会って知りたい。
ジョンストンさんは良い方でした、もっと仲良くなりたい。
大東亜戦争より復興・発展した祖国の光景をこの眼に焼き付けたい。
ルソン島泊地の浦風さんが作ってくれたお好み焼きは絶品でした、もう一度……何度でも食べたい。
本土から遠征してきた浦波から聞いたケーキやドーナツの話、美味しそうでした。特にポン・デ・リング、絶対に食べてみたい。

祖国を守護するという任務に、疑問を差し挟むつもりはありません。艦娘として与えられた深海棲艦と戦うという使命を、全うする覚悟はもっています。

しかし其れ等の上でなお「生きたい」と思うのは、艦娘として、“ヒトの形”と共に得た生を「楽しみたい」と思うのは。

綾波のような“兵器”には、過ぎたる望みなのでしょうか。


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