エンド・オブ・ジャパンのようです
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9: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2022/07/09(土) 23:32:47.30 ID:Y1RgXn6e0
真っ正面から迫ってきていた光弾を、ツーのハンドル捌きがギリギリのところで躱す。髪を数本掠め焦がしながら通過していったそれは後方十数メートルのところで着弾し、乗っているエノクの車体が激しく揺れ一瞬後輪が浮き上がった。

今の揺れ方、そして爆発の大きさから察するにル級Eliteの16inch三連装砲か。こんなことを感覚的に把握できてしまう自分の“成長”に涙が止まらねえよクソッタレめ。

《こちら第9小隊、3号車を砲撃によりロスト!》

《第2小隊、フォースター軍曹の車両がやられました!!》

《こっちは二両まとめてやられたぞ畜生め!!》

《マントイフェル少佐、突撃隊の損耗が20%台に突入しました!どうしますか!?》

(;'A`)「作戦に変更は──ぶっふぉ!?」

今度は目の前の地面で火柱が上がり、大量の土埃を伴った爆風が肺を満たしに来る。ホ級の5inch砲か、重巡以上の等級だったらやばかった……!

(#'A`)「作戦に変更なし、このまま指定ポイントまで前進する!!反転や停止なんざ的になるだけだ!!」

(*゚∀゚)「畏まったぜ“少佐”殿ぉ!!」

('A`#)「ことあるごとに階級強調してくんじゃねえよテメェhンゴッフ!?」

頭上から降り注いできた機銃掃射が、回避運動を取ったエノクの横を駆け抜けていく。

こちらとすれ違う形で上空を飛び去るのは、奴らの艦載機である【Helm】。黒く細長い十余の機影は、間もなくグラーフから飛び立ったBf109-T【メッサーシュミット】に後方から捕捉されその悉くが火の玉と化した。

………にしても、爆風も何もない“銃撃”を機銃座に座ってる人間が鞭打ち症になりかねないほど激しく避ける必要あったのか?しかもツー=アハッツほどの腕前の持ち主が。

(;'A`)「おい今………のぉあ!?」

(*゚∀゚)「いかんぜ“少佐”殿!さっきもそうだが、下手に口出しされちゃあハンドル操作を誤っちまうよ!あーひゃひゃひゃひゃ!!」

ツーの奴はそう言って、高らかに笑いつつ肩を竦めて見せる。

因みに今しがたの“回避”は、最早そもそも避ける必要のある攻撃が飛んできていなかった。

やっぱ悪ふざけかよ!つーか今のに至ってはそれこそ動いた先に砲弾飛んできたらどうするつもりだったんだテメエ!!


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