エンド・オブ・ジャパンのようです
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83: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2022/11/04(金) 23:08:26.52 ID:g15duR2T0
そしてこちらには、最後の“ダメ押し”をできる札が未だ一つ残っていました。

「山城、フレッチャーさん、トドメを!!」

「任せてください!……本来あの人たちの装備というのが気に食わないけど、姉様のお力になれるなら!!全弾射出、撃て!!」

扶桑さんの妹、扶桑型戦艦二番艦・山城さん。彼女が装備する【12cm30連装噴進砲改二型】から放たれた面制圧という言葉を体現したかのような火炎の塊は、壊乱状態に陥りつつあった敵機群に叩きつけられ、これを引き裂き、焼き払い、貫いていきます。

「近代装備を舐めないで!この程度の数、一網打尽です!!

Enemy insight!! Fire!!」

“実装”からまだ間もないながらアメリカ海軍艦娘の現時点における最高傑作とも言われる、改フレッチャー級駆逐艦DD-455・フレッチャーさん。彼女が装備する【5inch単装砲Mk.30改】は、最新鋭電探との連動によって導き出される凶悪な射撃精度を以て、火線の隙間を果敢に摺り抜けようとする敵機を正確に、確実に、無慈悲に射落としていきます。

『『『─────…………』』』

「Clear!!」

無駄を悟りやめたのか、“出し尽くした”のか。何れにせよ、後衛群から逐次投入されていた艦載機隊は、いつの間にか止んでいました。

焼き尽くされ、薙ぎ払われ、圧し潰され、生き残った最後の1機がフレッチャーさんの砲弾に撃ち抜かれて砕け散ります。

綾波達の頭上は、夕暮れに染まりつつある空と静けさを取り戻しました。

『ヲヲヲヲ、ヲォッ!!』

『ガガァゥ!!』

『ゴダ、ィイッ!!』

主力艦隊群の大崩壊、水雷戦隊の壊滅、三方からの包囲、制空権の喪失。最早勝ち目など全く存在しないことは、深海棲艦たちも十分すぎるほど理解しているのでしょう。
幾箇所かで挙がった退却を指示していると思わしき叫び声に合わせて、眼前の敵残存艦隊は崩壊した陣形を必死に整えつつ唯一空いている「後方」へと下がっていきます。

囲師には必ず闕き、窮寇には迫ることなかれ。敵を包囲するにあたってはあえて逃げ道を開けることで抵抗する気力を削ぎ、却って容易に勝利を得ることができるという孫子兵法の一節。

異形の怪物でありながら感情も意思も持ち合わせている以上、深海棲艦相手にも十分当てはまるものだったようです。


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