63: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2022/09/23(金) 23:33:39.30 ID:8rRfKGN10
深海艦載機の密集陣形に対する、機関砲やミサイルを用いた人類さん達の航空攻撃。状況さえ整えば時に綾波たち艦娘をも凌ぐ戦果を挙げられると言うことは、青ヶ島やベルリンでの攻防戦を経て既に世界中に知られています。
しかしながらそれを、深海側が何時までも甘んじて受け入れてくれるというのは、あまりに虫のいい話でしょう。
『『『ッッッ!?!?』』』
『『『───!!!』』』
《Damn……!》
半数の4発は群体に直撃し、火の玉が膨れ上がりかなりの数の敵機を焼き払いました。ですが残る半数は、進路上の“群れ”が寸手のところで散開を間に合わせ空を切ります。
人類機の空対空戦はロックオンによる誘導ではなく、あくまで群れを“一個体”として捉えた上での空間攻撃。言ってしまうなら威力が大幅に上がった対空噴進弾のようなもので、回避されてしまえばもう追尾・命中させることはできません。
『『『───────!!!!!』』』
全弾命中したからといって殲滅・撃退できたとは思いませんが、それでももう少し大きく敵の動きを乱すことは出来ていたでしょう。被害の半減に成功させた敵機群体は、直様態勢を立て直し突撃を再開します。
この辺りに展開している他の友軍艦隊も纏めて標的になっているようで、群体は三々五々に散っていき綾波たちに向かってきた分はあくまでごく一部に過ぎません。
ですがその“ごく一部”でも、電探上で表示される赤点を見る限り総数はどう希望的に見積もっても150を優に超える大編隊です。
「て、てやんでぇ!なんだいあの数ぁ!?」
「少なくとも10個以上には分散しているはずなのに、なおこれほど………」
「浜風も涼風も、愚痴ってる暇はないわよ!対空兵装、構え!」
一方で、ダメージが大幅に“軽減された”のは事実ですがそれは与えられたダメージが“軽微である”ことと等号では結ばれません。ミサイルの半数が躱されて尚、敵航空隊は少なくとも目算する限り1/4に達する戦力を削られています。
だからこそ敵機群は、そのまま分散突入するには至らず直前に“再編”の動きを挟む必要がありました。
「畜生ダメだ!対空砲火、効果極めて小なり!!敵編隊、先鋒が爆撃態勢に移行!!」
「輪形陣を解除!各位自由回避に移るにゃ!!」
「よ、避けられるかなぁ〜………」
一分にも満たない、全てのミサイルが当たっていた場合とは比較にならないほど僅かな時間の空費。ですが、その僅かな空費こそが、
「─────Go Go Go!!」
今度は綾波達の、艦娘の側の援軍到着までの命脈を繋いでくれたのです。
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