61: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2022/09/23(金) 23:27:48.02 ID:8rRfKGN10
多摩さんがそう叫んだ瞬間、電探上にある残り3つの僚艦反応が動きます。
海面に漂う、チヌークやそれより前に撃墜されていたであろう友軍機の残骸に。或いは荒れ狂う海の波間の中に。リ級らが通り過ぎ、此方を沈めるため足を止めるその瞬間まで息を潜めていた3人が、一気に加速し敵艦隊の後方から突っ込みます。
「真後ろがここまでがら空きとはね………見てらんないったら!!」
「はっはぁ!釣りはいらねえ、ぜぇんぶもってけドロボー!!」
「駆逐艦の本領発揮だよぉ〜!これでもくらえ〜〜!!」
『『『グゴガァアアアアアアアッ!!?』』』
『ア゛ァ゛ッ!!?』
霞さん、涼風さん、文月さんによる魚雷一斉射。その数、実に10本。かなり距離を詰めてからの射撃だった為避ける間もなく、後方にいたハ級2、ホ級とイ級各1、計4隻が断末魔を残して灼熱の水柱に呑み込まれます。
面食らった様子でリ級が霞さんたちの方を振り向き、他の艦も動きを止めます。当然ソレは、今度は綾波たちにとって絶好の隙です。
「方舷、魚雷全投射いくにゃ!!撃(て)ぇ!!」
『グッ………?!』
『『『ギァアアアアアッ!!?』』』
多摩さんの号令に従い、右脚ユニットの魚雷を全弾発射。2発はホ級を跡形もなく吹き飛ばし、1発はト級の身体のど真ん中を抉り取り沈黙させます。残る1発はリ級を狙ってすんでのところで躱されたものの、延長線上にいたニ級に命中しその息の根を止めてくれました。
更に多摩さんの魚雷がイ級とロ級を、浜風さんが別のニ級を沈め、僅か数分の攻防で私達は彼我の戦力差を逆転させることに成功しています。
「敵艦隊、残余3隻!」
「一気に仕留めるにゃ!各位前進しつつ射撃を!!」
故に兵は拙速を聞く、未だ功の久しきを観ざるなり。当然ここは、悠長に構えず一挙に勝負を決めに行きます。
重巡リ級は無傷で健在ですし、随伴2隻も片方は軽巡ヘ級。総合火力で見れば未だ互角か、此方がやや劣勢と見て良いかもしれません。
ですが、数的有利はそのまま手数の差に直結します。姫級や鬼級でもいるならいざ知らず、全て通常種なら“質”の差は“量”で十分に押し潰せる。
『『グガガガッ!??』』
『ギィィッ………!』
へ級には浜風さんと文月ちゃんが、リ級には多摩さんと霞さん、涼月さんの三人がかりで、徐々に距離を詰めながらの全力射撃。小口径の主砲故一撃必殺とは行きませんが、小口径だからこそ実現できる連射力で2隻の足を縫い止めます。
残り1隻は3体目となる駆逐イ級。後期型とはいえ通常種なら綾波一人で十分捻じ伏せられます。
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