エンド・オブ・ジャパンのようです
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294: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2024/08/07(水) 21:56:19.71 ID:A23xFse80
……さて。

和気藹々とした“ガールズトーク”で緊張はほぐれ、僅かな時間だけどそれこそしっかりまともな休息を取ることができた。

それじゃ、憩いの時間は終わり。仕事を再開しなくちゃね。

∬メ´_ゝ`)「で、アリサちゃん。西住家の御息女様は、一体全体何を“やらかそう”としてるのかしら?」

「あーー…………まぁ、やっぱりソコはツッコまれるわよねぇ」

トロトロに崩れていたアリサさんの表情が一転して引き締まり、細められた眼に宿る光が暗く陰を帯びたものに変わる。とはいえ、さっきの状態でこの話に移行すればそもそも会話になるかも怪しいほどの錯乱に繋がったでしょうから、やはり“メンタルケア”を間に挟んだのは正解だった。

ま、別に私自身や私周りのアリサさんに対する評価は嘘偽りなかったけどね。タカシとやらの審美眼についても、直接口にこそ出してないけど割と本音だし。

「でも、“やらかそうと”ってのは流石に言い過ぎなんじゃないかしら?この防衛陣地に奴らが雪崩込んできたら待っているのは死、そりゃあ多少の気負いはあるでしょうし、指揮は全力で取るわ。

……それをHigh School girlが先陣切ってやってるってのはまぁ異様かもしれないけど、でもニシズミの才能を考えれば摩訶不思議って程じゃない」

∬メ´_ゝ`)「確かにねぇ。ただアリサちゃん、私達の論点は実はソコじゃないのよ」

阿音の口調は飄々としたもので、浮かべているのは優しげな微笑み。だけどその目は笑っておらず、奥でよく研がれた刃のように眼光が煌めいている。

└(;*・ー・*)┘

で、いつの間にやら合流した鈴は、口を真一文字に引き結び脇に開けたばかりのアクエリアスのボトルを置いて正座状態で待機してる。
イヤなんでアリサさんは阿音に真っ向から向かい合えてるのにアンタが気圧されてるのよ。四捨五入したらSATみたいなもんでしょうに。

∬メ´_ゝ`)「西住さんが防衛指揮を取っていること、それ自体には私達も異論はない。勿論、本当はあっちゃいけないことだし、防げなかったのは我ながら情けないけどね。

だけどその後の行動が、“防衛”という目的に対して違和感しか無いのよ。

仮に西住さんの中にある目的が“防衛”であるなら、何故撤退直後から衛生班を乗り込ませてまで負傷者の回復を急がせる必要があったのかしら?

そして何故、私や叢雲の勧誘をするにあたって、あんなにも回りくどく話し出す必要があったのかしら?それも、あそこまで強い“圧”を作ってまで」


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