267: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2024/07/12(金) 23:47:38.50 ID:eHYGMVxz0
ブレイドを一振り。まとめて5、6匹の【寄生体】を叩き斬る。夕闇の中でも容易く解る、ヌメヌメとした気色悪い光沢を放つ胴体の束がボトリと地面に落下し、其の向こう側で面食らった様子の【暴徒】が一人棒立ちになっている。
「ウギェッ』
『ゲファッ……」
顔面を鷲掴みにし地面に叩きつけ、そのままブレイドを逆手に持ち替えつつ後ろに突き出す。挟み撃ちを狙った別の一人が胸板を貫かれ、血反吐を撒き散らしながら私の背にもたれかかる。
『キェエエエエエエえ゛ぅ゛ッ」
家庭菜園でもやってたのかしらね、割烹着に麦わら帽とフェイスガードという出で立ちをした年配女の【暴徒】がスコップを振り下ろしてきた。今し方背に乗った“盾”を翳して受け止め、“盾”ごと刺し貫きつつ蹴り飛ばす。
『ギィッ………キキャッ!!?』「ロヴッ……』『ゲヴァッ!?」
その背を突き破って現れた寄生体は首根っこをひっつかみ、即座にブレイドを引き抜いて三枚卸に。踏み込み、横薙ぎで一閃。一気に数人の【暴徒】を斬り伏せる。
止まることなく突貫。斬撃を連ね、屍を重ねる。
「──っくぅ………!」
だけど、嗚呼もう。
情けないったらないわね、限界が近いって自覚はたしかにあったけど、ここまで深刻だなんて。
たかが15人、たかが数秒。その僅かな“運動”で、息が乱れ、身体から力が抜け、前のめりに崩れ落ちて膝を着く。
『「『アァアアアアアッ!!!」』」
「『「ギィイイイイイッ!!!』」』
最大の脅威かつ障害が無防備にど真ん中で膝をついたとあり、“群れ”のボルテージが一気に跳ね上がる。仮に捕らえるつもりだったとしてもそのまま圧殺されかねないほどの勢いで、【暴徒】と【寄生体】が私に向かって殺到する。
「───突入ーーーーーーー!!!!!」
「「「ぉおおおうっ!!!!!」」」
その全方位から押し寄せてきた幾千の“人の波”をこちらに達する前に堰き止めたのは、僅か数十人からなる“人の壁”。
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