エンド・オブ・ジャパンのようです
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251: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2023/07/26(水) 21:57:27.91 ID:1kNqHEos0
(;*‘ω‘*)「大層ご立腹だねぇ……穏やかじゃないっぽ!」

「ガァッ!?』

「このまま防護陣地まで撤退を!!」

女保安官が辟易とした表情でぼやきつつ、さっきと同じ要領で【暴徒】の先頭を1人射抜く。ほんの一部が進軍の足を鈍らせるものの、“主力群”の時と違って十分な拡散ペースがあるため効果としては遥かに薄い。
西住さんも当然迎撃という選択肢は取らず、一目散に離脱を図る。

「こっちだこっち、急げ!!」

「CT後方より敵追撃多数!!各位、戦闘配置崩すな!!」

ものの20秒と経たず見えてきた“防護陣地”と思わしきものは、当たり前だけど急ごしらえであることが丸出しの粗末なもの。瓦礫や煉瓦、廃材、鉄屑、トタン板、パンパンのゴミ袋、机や椅子や壊れた戦車のパーツ、とにかくそこら中にあるありとあらゆるモノを片っ端から積み上げたであろう高さ2〜2.5m程のバリケードで囲まれた、目算で凡そ直径400mぐらいと思われる空間。
その一角で鉄パイプや木材の束に有刺鉄線をグルグルと巻き付けた“門”に縄をくくりつけ一部の保安官が持ち上げ、W号に向かって必死に手招きしている。

「反転!!」 

“門”をくぐり陣地に入る直前、殆どドリフトに近い形でW号が停車しながら振り向き【暴徒】と相対する。多分冷泉麻子さんじゃないとは思うけど、それとタメを張れるレベルで操縦士は良い腕前だわ。

「指名、榴弾、水平射!……撃て!!」

「『わぎゃあっ!!?」』
『『グキャッ!!!?』』

突っ込んでくる“群れ”のど真ん中を射抜く砲弾。【暴徒】と【寄生体】がバラバラに打ち砕かれながら宙を舞い、開かれていた“門”に殺到しようと隊列が集約されつつあったことも手伝って連中の足が止まる。
その間に、W号は主砲口から砲煙を燻らせながら悠々と防護陣地の中へ入場する。

「閉門、閉門!“門番”班は総員再武装の後速やかに配置に着け!!」

(#*‘ω‘*)「瓜生、行くっぽ!私らも再度防衛戦闘に合流する!!」

<ヽ#`∀´>「ええい、サビ残上等ニダ!!」

「02、“門”の付近に合流!03、アンタは倉庫の方に!多分あそこに狙撃班が集まってるわ!!」

∬メ#´_ゝ`)「「了解!!」」└(*・ヮ・*メ#)┘

「無線機と一緒に自衛隊の方に何かしら銃火器を、叢雲さんに追加で89式の弾倉をそれぞれ渡してください!狙撃班、そちらに1名合流しますので弾薬の補充か武器の交換を!!」

西住さんの指示に従って保安官の1人が投げ渡してくれたマガジン数個を腰元に挿しつつ、阿音と共にバリケードを駆け上がる。……コッチの残弾数にまで気を配ってくださるなんて、至れり尽くせりで本当に末恐ろしい限りよ。


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