102: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2022/11/23(水) 23:23:20.55 ID:Yl0NhHA/0
一難去ってまた一難。世界中の制空権を脅かす化け物機体から逃れたはいいが、“危機”自体はこの後にまだ控えている。
そのまま60km………時間にして1分ちょっと程も飛行を続ければ、次なる“難”が───
『『『ォアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!』』』
《Enemy AAF incoming!!》
───深海棲艦共の対空砲火がお出迎えだ。
《Fuck, So hard!!》
《How many!? They're fill the ocean!!》
《Break!! Break!! Break!!》
光景を眼にしたRapterチームが、狂乱状態で無線をやり取りしている。そういや連中はまだこの戦線に到達したばかりだったね。
当初報告された“推定1500隻超”の時点で大いにイカれた物量なのに、
『【学園艦棲姫】から新たに排出された分と戦線再構築の間に近隣海域から続々と集結した分で、更にその二倍強まで膨れ上がった極大艦隊』
による未曾有の超火線展開だ。発狂したやつが1人も居なかっただけ大したもんさ。
なんせかれこれ三往復目の私でさえ、未だに喉から朝飯のよく消化されたササニシキがコンニチワしかけるぐらいだぜ?
ミ,,;゚ ゚彡《Dive to Fireworks!!》
それでも、初見の奴らと比較すりゃまだ私達【Spear】隊は肝が座っている。富佐隊長が叫んだ、どこぞの世界線で自機の片翼を赤く塗った妖精が口にしてそうなセリフに合わせて、改めてフットペダルを強く踏み込む。
『『『グォオオオオオオオオンッ!!!!!』』』
射程圏に踏み込んだ途端、ただでさえ分厚く熾烈だった対空弾幕は更にその激しさを増す。実は私は死んでて、ここは今灼熱地獄ですって言われたら信じちまいそうだ。
まぁ、“アイツ”を残して死ぬわけにはいかないので御免被るが。
|w#´‐ ‐ノv「しっかり捕まってろよ!!」
「りょ───う、っかい!!」
後部座席の観測員君に声をかけ、操縦桿を傾ける。
向こうの火線は確かに濃密だが、流石にこのイカれた、そして集まったたばかりの物量を一つの指揮系統で完全に統一できているわけじゃないらしい。弾幕の密度や発射間隔が一定ではなく、“ムラ”や“隙間”は微かだが確実に存在する。
|w#´‐ ‐ノv「鬼さんこちら、っとくらぁ!!」
それらを脳内で一本の線に繋ぎ、そこを通過するべく最高速で只中に飛び込む。
え?巡航速度の方が小回りが利くって?バカ言うでねぇよ、その個別に分狙われる、軌道が読まれる可能性が上がって寧ろマイナスじゃい。
どんな速度であれ被弾のリスクは免れないなら、向こうに“とにかく弾幕を張り巡らせる”以外の対処法を許さない最高速での突撃が結局最適解ってワケだ。
『『『ヴォオオオオオオオオオオッ!!!!!』』』
《No, No No N……》
《Rapter-11 Lost!!》
《Shit, I'm hit!!》
さっき富佐隊長はこの弾幕に飛び込むことを“花火の中”と表現したが、真夏の隅田川や某夢の国の年末だってこれの激しさと比較したら泣いて土下座するに違いない。
新たな犠牲を知らせる無線からの悲鳴や爆発音をBGMに、獲物を狙う蛇のような軌道で予め目星をつけておいた火線の“隙間”をすり抜けていく。
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