勇者「魔王は一体どこにいる?」の続編の完結
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829:名無しNIPPER[sage saga]
2023/03/26(日) 09:07:44.09 ID:RKoe7B/E0
『夜_焚火』


メラメラ パチ


盗賊「おら焼けたぞ?鳥の丸焼きだ…お前も食うよな?」

闇商人「そうだね…どうやって食べる?」

盗賊「んなもんダガーで適当に削ぎ落して食うんだ…お前何か持って無いのか?」

闇商人「有るには有るけど…突き刺し専用の武器でね」スチャ

盗賊「ニードルダガーか…又キワモノを…」

闇商人「護身にはこれで十分さ…」プス

盗賊「おいおい肉を丸ごと持って行くな」グイ

闇商人「じゃぁ切り分けてよ」

盗賊「世話の焼ける…」スパ ポイ

闇商人「フフ…久しぶりの新鮮な肉だ…」パク モグ

盗賊「やっぱ肉だよな?ミルクも要るか?」

少女「バナナ食い過ぎて腹一杯だ」

盗賊「そうか…食いぶち減って良かったわ」ガブリ モグモグ

盗賊「ほんでカゲミ!ちっとそのニードルダガー見せてみろ…」

闇商人「んん?何か気になるかい?」ポイ

盗賊「ほーう…やたら軽いな」スチャ

闇商人「鉄の鎧も貫けるとか言われて買ったのは良いけど無理だったよ…ハハハ」

盗賊「使い方次第だな…こりゃ暗殺用の武器なんだ…材質はミスリル銀かぁ?」ジロジロ

闇商人「欲しいなら使っても良いよ」

盗賊「俺ぁ普通のダガーの方が好みだ…暗殺目当てならこっちの方が良いかも知れんが…」

闇商人「そうかい…」

盗賊「そいつはな?突き刺した後に刃を抜かない限り殆ど血が出ないんだ…綺麗に暗殺する為の武器よ」

闇商人「あんまりそういうシーンは無いね」

盗賊「まぁ…汚れずに相手を倒せるのは利点だから覚えとけ」

少女「おいアラン!遠くでヒソヒソ悪い話してるぞ」

盗賊「ヌハハ来なすったか…何て言ってんだ?」

少女「寝てる隙に泥棒するつもりだ」

盗賊「またショボイ話だな?」

闇商人「ヤレヤレだね?どうする?」

盗賊「荷物纏めて塹壕の中に入っときゃ何も出来んのじゃないか?」

闇商人「板を塞がれて閉じ込められるんじゃ?」

盗賊「こんなペラペラの板なんざ銃で簡単に穴空くだろ…そんな事せんでもちっと細工しときゃ済む」

闇商人「なんだ結局そういう風か…」

盗賊「あいつ等ビビッてっからどうせ大したこと無い…寝てる隙に泥棒とかショボ過ぎるわ」

闇商人「気にしないで休むかぁ!!」ノビー

盗賊「おう!!寝るぞ!!」


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