759:名無しNIPPER[sage saga]
2023/03/26(日) 07:42:30.71 ID:RKoe7B/E0
『茶屋』
リーン チリンチリーン
盗賊「こりゃ又風流な茶屋だな?」キョロ
フードの男「周りを見てごらん?」
盗賊「働いてるのはオークだけ…か?」
フードの男「そうさ…オークには電脳化した者が居ない…唯一信頼できる種族さ」
盗賊「ドワーフはダメか?」
フードの男「ダメだよ…彼らの中には機械化を好む者も居る…どんなデバイスが仕込まれているか分かったもんじゃない」
盗賊「また随分警戒してんだなぁ…」キョロ
フードの男「そのロボットは…ミファだね?」
盗賊「そうだ…筐体を変えながらなんとか生きてる」
ロボ「ピポポ…」クルリン
フードの男「ギャングの皆はどうしてるのかな?」
盗賊「もうバラバラで何処行ったのか分からん…今揃ってるのが俺とお前…そしてニーナ…」
フードの男「ニーナ?死んだと言ったよね?」
盗賊「此処だ…」プラーン カラカラ
フードの男「これがニーナの…牙…」
盗賊「ちっと電脳化の連中が持ってた白黒の書簡に手を出しちまってな…お前も何か知ってるんだろ?」
フードの男「まぁね…」
盗賊「こんなんなっちまって残念な限りだ…お前もちっと顔見せてくれ」
フードの男「顔は見せない主義なんだけれど…」ファサ
盗賊「ふむ…変わって無さそうだ…」
学者「あらら?ええ!?女っすか…声が男…」
盗賊「色々あんのよ…突っ込むな」
闇商人「ハッキリしておくよ…女でもあり男でもある…それだけさ」
闇商人「ところでニーナから何処まで聞かされて居るのかな?」
盗賊「半年前から殆ど会話出来て無くてだな…一緒にフィン・イッシュ向かう位しか聞いてないんだ」
闇商人「そうかい…その後ニーナは陸路でシン・リーンへ行くつもりだった様だよ」
盗賊「まぁ俺は別にそれでも良いんだが…」
闇商人「無理だね…道中はフィン・イッシュと違って自由の利かない国ばかりさ」
盗賊「そこら辺の事情は知らんかったんだろう」
闇商人「僕はここで大き目の船を入手して大陸の北を回って行けるように準備してた…でも盗賊ギルドに裏をかかれてしまってね」
盗賊「裏?」
闇商人「雇って居た傭兵を全員雇い返された…丸ごと奪われたのさ」
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