勇者「魔王は一体どこにいる?」の続編の完結
1- 20
758:名無しNIPPER[sage saga]
2023/03/26(日) 07:41:59.34 ID:RKoe7B/E0
『対話』


チャキリ スチャ


盗賊「カゲミ…まぁそうイキるな」

フードの男「その男は誰だい?」スチャ

盗賊「そのちびっ子の父親だ…ほんで後ろで銃構えて居るのがラシャニクア…お前も知ってるだろう」

フードの男「3人でこちらに来る予定だったのに…どうしてこんなに増えたのかな?」

盗賊「色々あんのよ…話は長くなる」

フードの男「盗賊ギルドの者がどうしてアランの側に居るんだい?」

盗賊「なんつうか…成り行きで俺も盗賊ギルドに入れられた」

フードの男「…」ギロリ

盗賊「なんで又盗賊ギルドを嫌ってんのよ?」

フードの男「裏切ったからさ…」

盗賊「まぁそっちも色々事情があんだな?それより俺は姉御からあまり事情を聞かされないままお前を尋ねに来た…どうなってんのよ?」

フードの男「ホムンクルスの居場所…」

盗賊「おぉ!!ソレだソレ!!俺はお前にその情報を聞きたかった」

フードの男「それはマルコさんが知ってる…そしてマルコさんはシン・リーンで捕らわれの身さ」

盗賊「何?」

フードの男「僕はマルコさんを追ってる…君はホムンクルスを追ってる…目的が合致しているからニーナと協力する予定だった」

盗賊「そういう事か…」

フードの男「シン・リーンはね…魔術師の幻術という魔法を使って言論統制をやって居るんだよ」

盗賊「言論統制?」

フードの男「彼等に都合の悪い記憶を魔法で消してしまうのさ…だから…マルコさん含め勇者達が何をしたのか誰も知らない」

盗賊「なんだと?」

フードの男「勇者の仲間が誰でその後どうなったのか…全部隠されて居るんだ…関わると記憶を消されるんだよ」

盗賊「お前はそれから逃れて居る…のか?」

フードの男「まぁね…今の所シン・リーンの魔術師にはまだ見つかって居ない…ただ盗賊ギルドには見つかってしまった」

盗賊「あぁぁ…俺は盗賊ギルドつっても何も聞かされて居ないんだが…」

フードの男「魔術師達とベタベタの関係なのさ…直に伝わってしまう」ジロリ

少女「お前ー!ウルフィを傷つけた恨みは忘れんからな!」

フードの男「さぁ…僕はここまで話した…僕の安全は確保してくれるんだろうね?」

盗賊「安全も何も俺らはお前をどうにかするつもりなんざ初めから無い…マルコを連れ戻せばお前はそれで良いんだな?」

フードの男「出来るのかい?」ジロ

盗賊「俺は泥棒だ…何でも盗んでやる」

フードの男「じゃぁ手始めに…船でも盗んでもらおうか」

盗賊「なぬ!?」

フードの男「シン・リーンへ行くには船が無いと行けない…陸路で行く場合間を遮る森を抜ける必要がある」

盗賊「俺ら船に乗って来たんだが…」

フードの男「漁船で行くと言うのかい?」

盗賊「いや待て…漁船じゃ無くてキャラック船だ…今造船所で補修してる所だ」

フードの男「ハハ…あの船は君の船だったのか…アレを盗んで来てくれと言う所だった」

盗賊「まぁちっとこんな場所じゃアレだから…何処かで落ち着いて話をしようか」


--------------


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
877Res/1322.67 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice