勇者「魔王は一体どこにいる?」の続編の完結
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738:名無しNIPPER[sage saga]
2023/03/26(日) 07:29:37.03 ID:RKoe7B/E0
『30分後』


パラパラ…


盗賊「シャ・バクダ王朝最後の末裔サルマン…ふ〜む」

学者「多分その人も勇者の仲間の様っすね…」

盗賊「ハッ!!これは…」パラパラ

学者「何か見つけやした?」

盗賊「考古学者カイネ…お袋が書いた書物が…」

学者「ええ!?ここに並んでるって事は…勇者の仲間だったって事っすか?」

盗賊「んな話聞かされて無ぇ…」パラパラ

学者「兄貴…この辺の書物は皆著者がそのカイネって言う人っス…」

盗賊「…」---お袋が全然帰って来なかった理由---

盗賊「…」---この書物全部お袋が…---

学者「読めない文字ばっかっす…」パラパラ

盗賊「どうやらお袋にも相当な秘密が有った様だ…」パラパラ

学者「挿絵からして…やっぱ考古学っぽい書物っすねぇ…」

盗賊「どうも勇者と関連の記された書物が見当たらん…」ゴソゴソ

学者「たぶんそれが女王の書いた伝記じゃないんすかね?」

盗賊「こりゃ全部持って帰りたくなって来た…」


侍「…」ギロリ


盗賊「はいはい分かってる!!持って行きやし無ぇから…」

侍「半年ほど前にその辺りの書物を写している者が居た…」

盗賊「んん?そいつの特徴は?」

侍「小柄な男…」

盗賊「カゲミ…そいつは何処に居るか知らんか?」

侍「女王の伝記を盗んだ疑いで捜索中なり」

盗賊「分からんのか…」---半年前か…---


---丁度姉御とフィン・イッシュへ行こうという話をしてた頃だ---

---もしかすると姉御は既にカゲミと何か話して居たかもしれんな---

---だとすると…姉御はどうやってカゲミと接触するつもりだったか---


盗賊「おいゲス!!姉御の書いた計画書まだ持ってるか?」

学者「ありやすぜ?」ゴソゴソ パサ

盗賊「んんん…やっぱ此処に来るまでしか書いて無ぇな…」

学者「姉御は金とかどうするつもりだったか知らんすか?」

盗賊「おぉ確かに…俺と姉御…ほんでお前の金だけじゃ満足に物資集められんもんな」

学者「やっぱ兄貴頼りだったんすかね?」

盗賊「姉御があんま俺を頼るとは思え無ぇが…」---カゲミなら金を持ってる---


---やっぱカゲミと接触するつもりだったと考えて良さそうだ---


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