62:名無しNIPPER[sage saga]
2022/06/30(木) 20:46:08.15 ID:KpvTj3yS0
『夜』
キリキリキリ カチッ
女戦士「ふむ…一日の長さに変化は無い様だ…月だけおかしいか…」
ヒラヒラ パタパタ
妖精「やあ!!何してるの?」
女戦士「む?どうした?主人に構って貰えないのか?」
妖精「泣いてるからさぁ…声掛けにくいんだよ」
女戦士「フフしばらく泣いたら落ち着く」
妖精「ねぇ君は僕に願い事無いの?」
女戦士「何でも叶うのか?」
妖精「大体叶うよ…ゆっくりだけどね」
女戦士「そうだな…世界の平和か」
妖精「んんん…僕は何が平和なのか分からないなぁ…誰も食べられない事?何も起きない事が平和?…それは無だよね」
女戦士「フフ難しい事を言うのだな…確かに私達は動物を食らっているな」
妖精「個人的に心の平和が欲しいなら僕に出来るよ」ヒラヒラ
女戦士「そうやって夢に誘うのか?…今寝るのは困る」
妖精「じゃぁ他に個人的な願いは?誰かに会いたいとかさぁ…」
女戦士「私の心を探ろうというのか?」ジロ
妖精「そんなつもりは無いよ…何もしないとヒマなんだ」パタパタ クルクル
女戦士「望遠鏡を覗いてみるか?月が見えるぞ?」
妖精「え!!?どうやって見るの?」
女戦士「ここの穴を覗けば良い」
妖精「うわぁぁ…良く見える…すぐ其処だったんだ」ヒョイ ヒョイ
女戦士「掴もうとしているのか?フフフ…可笑しな妖精だ」
妖精「思い出したぞ!!僕は月に行かなきゃ…月に命の種を持って行かないといけないんだ…」
女戦士「な…んだと?どうやって行く?」
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