613:名無しNIPPER[sage saga]
2022/12/12(月) 18:39:52.91 ID:X4eygvxo0
『船首』
ユラ〜リ ギシ
盗賊「おぉ!!アレか…帆の陰になってたんか…」
剣士「大きいよね?」
盗賊「ありゃ軍船だな…くそデッカイキャラック船だ」
スタスタ
戦士「どれどれ?」ジー
盗賊「おぅリコル…船尾の監視は飽きたんか?」
戦士「声が聞こえたから見に来たのだ…ふむ…もう海賊は出ないな」
盗賊「やっぱ軍船だよな?」
戦士「海の治安を守っている船だ…他にも沢山小さな船が居る筈」
剣士「あぁぁ!!居る居る!!三角帆一枚の小さな船」
戦士「高速のスループ船…3〜4人が乗って巡回しているのだ…スクーナーよりも早い」
盗賊「ってことはバン・クーバに近いんだな」
戦士「どうやら無事に辿り着けそうだ…なかなか楽しい航海だったなハハハ」
剣士「うわぁ…あの船早いなぁ…」アゼン
盗賊「こっちに近付いて来てるのは様子見に来てんだな?」
戦士「恐らく…」
剣士「小さな船が沢山こっちに来るよ」
戦士「ところでミライ君…君の目隠しはどういう仕組みなんだい?」
剣士「え?只の目の粗い布さ…透けて見えてるだけだよ」
戦士「目を隠さなくてはならない理由でも?」
剣士「姉さんが隠せって…その理由は言えない」
戦士「そうか…まぁ気にしないでくれ」
剣士「目隠しをしてた方が良い事もあるんだよ?すごく遠くが見やすいんだ」
戦士「ほう?」
剣士「そして近くを見る時は音とか匂いを感じながら見る…だから戦いの時に良く動けるんだ」
戦士「なるほど…今度理由を聞かれた時はそう答えると良い…余計な誤解を生まないで済む」
剣士「ハハそうだね…」
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