602:名無しNIPPER[sage saga]
2022/12/12(月) 18:29:04.11 ID:X4eygvxo0
『外海』
ザッパ〜〜〜ン ユラ〜〜〜
盗賊「やっぱ外海は波が全然違うな…」
戦士「風が強いな…」キョロ
盗賊「嵐が来るってか?」
戦士「いや…嵐とまでは行かんが雨が降るだろう」
盗賊「てことは視界も悪くなる…海賊に見つからんで済むという見方もある」
戦士「この船…見た所かなり古そうだが浸水は大丈夫だろうな?」
盗賊「おっとぉ!!考えて無かったわ…」
学者「丁度今ミライ君が船の補修やってるんで言ってきやしょうか?」
盗賊「おう!!…てかお前もゴロゴロして無いで手伝ってやれい!!」
学者「あちゃーー分かりやしたよ…トホホ」スタ
盗賊「しかし全然考えて無かったな…そういや甲板の板は隙間だらけだ…」
戦士「水を汲みだす準備もしておいた方が良かろう」
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『甲板』
カクカク シカジカ…
剣士「ええええ!!?穴の補修だけじゃ済まない!?」
学者「俺っちも手伝いやすよ?」
剣士「そんな…甲板もだけどそこら中隙間全部埋めるなんて材料が足りない…」
学者「板貼るだけじゃやっぱダメなんすかね?」
剣士「水漏れは簡単に止まんないさ…どうしよう…」
学者「何が足りんのですか?」
剣士「隙間を埋める練り物…ええと骨粉と貝殻の粉の奴」
学者「油玉作った奴っすね?」
剣士「どうするかな…今から骨砕いて作るのに…」
学者「手伝いやすよ?」
剣士「船底に骨と貝殻が捨ててあるんだ…それを拾ってハンマーで細かく砕いて欲しい」
学者「分かりやした…どの位必要で?」
剣士「釜一杯分あれば足りると思う」
学者「えええええ!?そんなに…」
剣士「姉さん!!釜で湯を沸かしておいて!!骨粉で接着剤作る」
女オーク「いつもの奴ね?」
剣士「うん!!…ええと練り物を量増ししたいな…ボロキレ崩して繊維にするか…」
学者「骨砕くのに作業台使わせてもらいやすぜ?」
剣士「急いでね!!」
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