勇者「魔王は一体どこにいる?」の続編の完結
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601:名無しNIPPER
2022/12/12(月) 18:28:12.42 ID:X4eygvxo0
『外海に出る海峡』


ザブ〜ン ユラ〜リ ギシ


盗賊「この灯台を超えたら左手に陸を見ながら行けばバン・クーバだ」

学者「あとどんくらいっすか?」

盗賊「丁度折り返しだな…1週間は掛からん筈」

学者「まだ先が長いっすねぇ…」

盗賊「陸沿いは海賊が出るらしいからまだ気は抜けん」


ガチャリ ギー


剣士「船体に刺さった矢を全部回収してきたよ」ドサリ

盗賊「おぉ!!何本くらいある?」

剣士「う〜ん…50本くらい?」

盗賊「無いよりマシだな…お前弓は作れんか?」

剣士「材料が無いなぁ…今の木材で作ってもあまり飛ばない」

学者「堅い木が必要なんすね?」

剣士「それもあるけど弦にも問題がある…ロープじゃダメだよ」

盗賊「まぁ仕方無ぇ…昨夜手に入れた武器類はどうだ?」

剣士「普通の炭素鋼の武器だね…僕は斧が欲しかったから満足してる」

盗賊「斧なんぞ使うんか?」

剣士「金床が無かったからさ…鉄を打つのに丁度良かったんだ」

学者「なんちゃって鍛冶屋が出来るんすね?」

剣士「釘を作る専門の鍛冶屋だね」

盗賊「釘がありゃもっと色々作れそうだな?」

剣士「うん!!木組みだけで作るのは結構大変だったんだよ…釘が有れば船の補修も出来るね」

盗賊「そうだ斧がぶっ刺さった所に板を張っといてくれよ…割れちまってんだろ」

剣士「一回戦闘すると結構傷んじゃうね?矢が刺さった跡も穴が開いちゃってさ」

盗賊「もうやりたく無ぇ…まだフィン・イッシュまで行かなきゃなんねぇからな…」

剣士「上手く補修するなら…骨粉でノリを作ってピッタリハマる木材貼り付けるか…」

盗賊「板を貼るだけじゃダメってか?」

剣士「それだと只のぼろ隠しになる…しっかり補修してから板を貼らないといけない」

盗賊「うは…手間が掛るな…」


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