勇者「魔王は一体どこにいる?」の続編の完結
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583:名無しNIPPER
2022/12/12(月) 18:13:28.11 ID:X4eygvxo0
『船首楼_作業台』


ゴシゴシ ガリガリ


剣士「よしよし大分溜まったな…集めておかないと」ゴソゴソ

学者「クロスボウの錆びなんか集めて何するんすか?」

剣士「これね…染料になるのさ…他にも色々使い道があるんだよ」

学者「いやぁぁぁ大したもんっすね…そんな物まで使うんすね」

剣士「大体これで錆は落ちた…後は貝殻の粉で擦ればピカピカさ」ゴシゴシ

学者「勉強になるっすわ…何処で覚えたんすか?」

剣士「キ・カイで拾った書物だよ…みんな引っ越した後に書物とか邪魔だから放置して行くんだ」

学者「そうだったんすね…キ・カイも意外と宝が落ちてるんすね」

剣士「ゲスさんは医術を学んだとか?」

学者「俺っちは半端に学んだんで戦場医くらいでしか活用出来んす…どっちかと言うと機械工学の方を勉強しやした」

剣士「機械工学も面白そうだなぁ…」

学者「結論を言うとですね…人殺しの兵器を作るって事なんすよ…人間はそういう風にしか知識を活用出来んのです」

剣士「なんか…深い事を言った?」

学者「まぁ俺っちの戯言なんで気にせんで良いっす」

剣士「まぁ何となく分かったよ…良かれと思って作っても結局戦いの道具に利用されるだけ…何作ってもそうなっちゃう」

学者「おろろ?理解早いっすね?」

剣士「僕は色んな物作るけどさ…例えばこのおが屑で作ったクッションも…便利だから戦いに使われちゃう」

学者「そうそう…そんな感じで何作っても人殺しの道具にされるのが機械工学なんす」

剣士「でも今の時代は戦う相手は機械なんでしょ?」

学者「今までは…と言った方が良いかもしれんす」

剣士「どうして?」

学者「人間の中に機械化…いえ電脳化した人間が入り込んでるんす…内ゲバを起こす為っすね」

剣士「じゃぁ味方同士で戦う事になる?」

学者「かもしれやせん…ほんで機械と戦うために作った兵器はそのうち人間に向けられるんす」

剣士「ハッ!!それってもしかして機械がそうさせてる?」

学者「恐ろしい話しっすよね…」




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