537:名無しNIPPER[sage saga]
2022/12/11(日) 12:32:14.93 ID:ckhR7HQw0
『翌朝』
ユラ〜リ ギシ
盗賊「風に乗ってるつもりだったがあまり速度出て居なさそうだ…」
学者「そうっすねぇ…流氷と一緒に流れてるって感じっすね」
盗賊「帆の塩梅はこれから慣れて行く必要がありそうだ…進んでない原因は多分帆の使い方がマズい」
女オーク「あまり速度を出すと逆に危ないらしいわ」
盗賊「流氷とぶつかるってか?」
女オーク「そう…氷は船よりも硬いから簡単に沈没してしまうそうよ」
盗賊「なるほど…まぁ昼間は帆走に慣れて夜はゆっくり行く感じにするか…」
剣士「ところでこれから何処へ?」
盗賊「このまま陸と氷河の間を抜けて地庄炉村という所に行く…5日くらいを見込んでたが…もっと掛かりそうだな」
剣士「地図とかある?」
盗賊「無い…だから陸を見失わない様に進める」
剣士「暖を取る石炭足りるだろうか…」
盗賊「船尾楼の隙間風をどうにかして節約するだな…まぁ今日はとりあえず船の掃除だ」
剣士「あ!!ちょっと探検して見たかったんだ」
盗賊「おう掃除ついでに行って来い!!良い物見つけたら持って来いよ?」
剣士「うん!!姉さん!!…ちが…リッカさ〜ん…う〜んなんか呼びにくいなぁ…」
盗賊「何言ってんだお前…」
女オーク「呼んだ?」ドスドス
剣士「船の掃除がてら探検に行こうよ…自由にして良いみたいだ」
盗賊「行って来い行って来い!!俺らは帆の使い方研究しとるわ…」
剣士「行こう!」グイ
女オーク「ウフフ…」スタ
ドタドタ
学者「な〜んかあの二人ぎこちないっすねぇ…」
盗賊「色々有んだろう…ほっとけ!」
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