515:名無しNIPPER[sage saga]
2022/12/11(日) 12:16:55.03 ID:ckhR7HQw0
『雪に埋もれた瓦礫の山』
ズボ ズボ ズズズ
盗賊「何処に穴空いてるか分かん無ぇから気を付けて歩け…ロボは無理して付いて来なくて良い」
ロボ「ピポポ…」プシュー
学者「これで夏っすか…」アゼン
盗賊「よし…流氷が漂っては居るが船が動かせん訳では無いな」
学者「これ昔はずっと向こう側まで海だったんすよね?」
盗賊「あぁ…俺が住んで居た頃は海だった…灰色の海で俺は嫌いだったが…」
学者「切り立った氷山…なんでこんなんなっちゃうんすかね」
盗賊「知るか!」
学者「これ向こうの大陸まで徒歩で行った人居ないんすかね…」
盗賊「なんでそんな事が気になるんだ?」
学者「向こうの大陸に行った事無いんで…夢っすよ夢」
盗賊「アホか…バン・クーバから商船が出てんだろうが…金払えばいつだって行ける」
学者「徒歩ならお金掛からんじゃ無いっすか」
盗賊「お前学者なんだろ?気候の事とか勉強して来たんじゃ無いのか?」
学者「俺っちは医術と機械工学しか学んで無いんすよ…」
盗賊「じゃぁ今お勉強だな…こっから先は寒すぎて立ち入る事が出来ん未踏の地だ…覚えておけ」
学者「確かに寒すぎっすねぇ…」ブルル
盗賊「まぁしかし…ここも変わり果てた…見た所孤児院の建屋も無くなってる」
学者「行かなくて良いんすか?」
盗賊「良い思い出は無い…ただお袋が居た場所は見て置きたいな」
学者「お袋?初耳っす…お袋が居て孤児院に入ってたんすか?」
盗賊「俺が孤児院に通い詰めてたって感じだ…お袋は忙しくて殆ど帰って来なかった」
学者「そういう事っすか…」
盗賊「お袋とは生き別れてもう何処に居るのかも分からん…激動の時代に飲み込まれた結果だ」
学者「そのお袋さんが居た場所って何処なんすか?近いなら行って見やしょう…もしかしたら待ってたり…」
盗賊「まぁそのつもりだ…ここから近いから行って見る…」スタ
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