157:名無しNIPPER[sage saga]
2022/11/16(水) 19:19:56.10 ID:Xx1bIi7d0
『メッセージ』
どうかこのメッセージが君に届くことを祈る…
この場所は君が生きる時代にも残って居た筈だから…
そして約束を守れなかった僕を許して欲しい
…何から話せば良いのか
君と別れてから僕と未来は何十年も未来へ還る方法を模索した
もう正確にどのくらい時間が過ぎたのかは分からない
そしてやっと見つけたのがアヌという神との契約だった
アヌはオークシャーマンに憑依したまま魔王に操られた人間に捕らえられて居た
魔王の目的はアヌが育てていた究極生物を器とする事…
その究極生物はこの地球を支配する虫達を意のままに操る事が出来るらしい
それを知った未来は魔王に器を奪われてしまう前に
自ら祈りの指輪を使って究極生物にその魂を移した…それがこのダンゴムシ
この中に未来の魂が眠って居るんだ
僕はアヌと契約を交わした
未来の老いた亡骸を君が生きる時代に蘇らせて月に連れて行く事…
そうすれば究極生物は帰って来ると…だからこの場所に隠した
ただ…未来が老いた時間を巻き戻す事は出来ない
それは未来が生きた時間だから…戻すのは未来の意思が必要になるんだ
もう一つ君達の時代に残す物がある
これはアヌが集めたこの地球に生きた生物の欠片…命の水だ
これを命の泉に注ぐことでこの星に再度命が宿る
あとは君の判断に任せる…未来を救って欲しい
僕はこれから一人で世界の根本的な問題を正しに行く
それは人間が生んだ神…アダムの事だ
僕が今居る時代が滅ぶ原因となったのもアダムに起因する…
僕はもう君が居る時代に戻る事は出来ないから
せめて問題の根本を目指す事にする
最後に…生まれ変わたら又君の下へ行くよ
君の背中が恋しい
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