勇者「魔王は一体どこにいる?」の続編の完結
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151:名無しNIPPER[sage saga]
2022/11/16(水) 19:15:33.86 ID:Xx1bIi7d0
『温泉』


モクモク チャプ


魔女「情報屋の胸の傷は消えそうに無いのぉ…」

情報屋「気にして居ないわ?」

魔女「やはり年を重ねてしまうと体も衰えるのじゃな」

女海賊「足の調子はどうなん?」

情報屋「昔の様にはもう走れないけれど普通に過ごすにはそれほど不自由無いわ」

魔女「それにしても主はどんな怪我をしても完全に治りよる…」

女海賊「そりゃ回復魔法されないように気を付けてるからさ…まだピチピチさ」

情報屋「ハーフドワーフの寿命はどの位?」

女海賊「分かんない」

魔女「羨ましいのぅ…」

女海賊「てか魔女はまだ子供の体じゃん」

魔女「変性して居るだけじゃ…肉体は衰えて来て居るじゃろう」

女海賊「なんか魔女がもうおばさんとは思えないんだよなぁ…」

魔女「そうじゃ…情報屋に一つ願い事があるのじゃ」

情報屋「何?」

魔女「主にはわらわの師匠の跡を継ぐ資質がある…故にわらわと共にシン・リーンへ来て貰いたいのじゃ」

情報屋「ええ?もしかして私に塔の魔女をさせるつもり?」

魔女「魔法は使えぬでも構わぬ…教えを説いて欲しいのじゃ」

情報屋「教え…」

魔女「この世の真理じゃ…主はそれを説ける資質がある…その知識をすべて書物に残す事もわらわが手配する」

情報屋「盗賊を一人残すのは心配だし…子供の事もあるし…」

魔女「今すぐにでは無い…その時が来たらの話じゃ」

情報屋「そう…それなら構わないけれど…」

魔女「師匠の意思を継ぐ者が居るとなればわらわも母上の跡を継ぐ事も考えられる」

女海賊「お?とうとう女王様になるん?」

魔女「今すぐにでは無いと言うたじゃろう?」

情報屋「塔の魔女か…」

魔女「気負わんでも良い…真理を探究しても良いと言う話じゃ」

情報屋「分かったわ…考えて置く」

女海賊「そう言えば塔の魔女の婆ちゃんは情報屋みたいな感じだったなぁ…」

魔女「うむ…そっくりじゃ」


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