3:名無しNIPPER[saga]
2022/06/29(水) 04:46:11.54 ID:5RrqZQj/0
休日の過ごし方というのは、ロドス内では多種多様であるが、私のような記憶喪失の者にとっては、どうにも歯がゆい時間である。
この空白の時間は自身が、芯となるものを欠落した人間であるということを、自覚させるのだ。
よって、わたしは休日というものをロドス内を歩き回ったり、ロドスの面々と話すことで、記憶の断片を探すことが多い。
4:名無しNIPPER[saga]
2022/06/29(水) 04:47:08.91 ID:5RrqZQj/0
「今まで、問題なかったようが、今回の砂嵐はやはり特殊だったようだ」
「そうだね、主にその砂嵐の規模と、その砂に大量の砂鉄が混じっていたことがこれまでと違った点かな。
大概の電子装置は防護対策してあるものだけど、なにせ古いから、ぼろっちいんだよね」
5:名無しNIPPER[saga]
2022/06/29(水) 04:48:05.69 ID:5RrqZQj/0
痛みはないが代わりにぞくりとした感覚が背筋を襲う。
そして、熱い吐息が肌にかかり、理性を麻痺させようとする。
私は空中に浮いていた手を何とか動かし、クロージャの身体を引きはがそうとするが
6:名無しNIPPER[saga]
2022/06/29(水) 04:49:00.40 ID:5RrqZQj/0
私の視線を避けるようにクロージャは、目をそらした。
「答えてもらう、クロージャ。私が、【テレジアを殺した】。君から見てそのときの私はどういう状態だったのだ?私は何のために、殺した?」
「言われても、わ、わたしも、よくわからなかったよ。現場にはいなくて後から聞いたから」
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