【シャニマス×ダンロン】にちか「それは違くないですかー!?」【安価進行】 Part.4
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790: ◆vqFdMa6h2.[saga]
2022/11/27(日) 20:54:47.34 ID:EggkbfIo0

ナポリタンに醤油やお酢をぶっかけられたような最悪の気分。
苦虫を噛み潰してすり潰し、それを濃縮して煎じた薬でも飲んだような顔をしていただろうと思う。
目の前の席についた男に、目を細め侮蔑の視線を送る。

この男は私にとって親の仇だ。
若くして私を身籠ったママは妊娠していたにも関わらず無理なプロデュースにより活動を強いられ、
そして身を壊し、精神も消耗し、最終的には私を産み落とした後に自殺という選択を取った。

その結末を齎したのは間違いなく目の前のこいつ。
こいつは今、そのことに触れることもなく悠々とした様子でワイングラスを口元へと運んでいる。


「そんなに美味いかよ……屍の山の上で飲む酒は」
「山、とは大層だな」
「一人や二人じゃ目でもないって……? 笑えるね、何がアイドルのプロデューサーだよ」


黒いスーツには年季が入っていた。手入れを尽くしても隠しきれない折り目に、その面に走る皺。
私の身に纏う服との取り合わせは倒錯した時間の流れを印象付けた。
母の歩んだ道の上を死に急ぐように走る私と、死の生まれた地点で立ち止まってばかりのこいつ。はじめはそう思っていた。



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