【シャニマス×ダンロン】にちか「それは違くないですかー!?」【安価進行】 Part.4
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393: ◆vqFdMa6h2.[saga]
2022/09/17(土) 23:36:01.95 ID:d9r5Nguj0

美琴「……雛菜ちゃんは、私のせいでステージに立てない」


そんなもの、覚悟していたつもりだった。
浅倉透を殺すと決めたその日から、邪魔をする人間も排除するつもりだった。
あの日の晩に起きたことだって、ある程度は織り込み済みだったはず。
私に遮られてもなお止まらずに、浅倉透の喉元を掻っ切るつもりだった。


美琴「私が、殺した」


ハリボテの覚悟だった。
肉を裂き、血を浴び、苦痛を与え、引き受ける感覚。
人生でそんなもの一度も味わったこともないのに、乗り越えられると盲信していた。
自分は強い人間だと、とっくに麻痺しきった人間だと、陶酔していた。
それが虚勢だということも気付かずに。


美琴「……ごめんなさい、雛菜ちゃん」


言葉は他になかった。
相手から全てを取り上げた、そのことに釈明など許されるはずもない。
奪った側にできるのは全てを悔やむ、謝罪ただ一つのみ。
その結論に至りながらも、稚拙な言葉でしか謝罪を表明できないのが歯痒かった。



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