【シャニマス×ダンロン】にちか「それは違くないですかー!?」【安価進行】 Part.4
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392: ◆vqFdMa6h2.[saga]
2022/09/17(土) 23:34:46.27 ID:d9r5Nguj0

美琴「…………雛菜、ちゃん」

雛菜「……」


市川雛菜はいつもの喧しい声を潜めて、美琴の顔を見つめる。
つい数日前の仇だというのに、全く肝が据わっている。


美琴「その、右手……は……」

雛菜「見ての通りですよ〜? あなたが刺した傷のおかげで、一生動かないです〜」

美琴「……え」

雛菜「それに、放っておいたらすっごく痛むんですよね〜。お薬が手放せない感じです〜」

美琴「……くす、り」


市川雛菜の言葉ひとつひとつが美琴の胸を刺す。
心臓を締め上げるその鎖は罪悪感という名前がついていた。
自覚するに遅すぎた感情、ずっと麻酔を効かせていただけの神経が眠りから覚める時。
美琴は身をよじろうにもよじれぬ苦しみに悶えていた。


雛菜「利き手じゃない方だったら、まだよかったんですけどね〜。雛菜これじゃマイクも握れませんよ〜」


美琴にとっては、きっとこの言葉が一番重たかった。
アイドルという戦場にずっとその身を置いていたから、武器を失うことの恐ろしさは一番彼女が自覚している。
この世界では、常に銃弾が飛び交う。
武装もしていない人間が飛び出してしまえば、すぐにそいつはお終いだ。
市川雛菜に待ち受けているのは、確定の惨死。
それをもたらしたのは、他ならぬ美琴。



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