【シャニマス×ダンロン】にちか「それは違くないですかー!?」【安価進行】 Part.4
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◆vqFdMa6h2.
[saga]
2022/07/03(日) 21:01:55.57 ID:kq3pidQz0
ああ、相変わらずだな。
こいつは私のことを待ってはくれないんだなとため息をつくが、その変わらなさにはそれなりの愛着もある。
むしろそれに期待すらして、私はドアノブを引く。
ラッチが穴ぼこから外れて音を立てるも、彼女はこちらに目もくれない。
多分本気で気づいていない。
自分自身を磨くと決めた時間には、ラジカセの音楽と靴の音以外は全てノイズになる。
彼女の耳には相当優秀なノイズキャンセラーがついているらしい。
「……ったく」
私はそれをいいことに、更衣室にも行かずにその場で着替えてみせる。
最悪見られても別に構わないし、自分自身その手間を厭う気持ちがあった。
そそくさにレッスン着に着替えると、私は彼女のそばに立った。
「おい、美琴。相方が来たぞ」
「……」
……返事はない。
息を荒げながら、鏡の中の自分にご執心。
同じ一枚に写り込んでいるはずなのに、私はよっぽど背景と同化しているらしい。
「はぁ……しょうがねえ、一曲終わるまで待つか」
こうなったからにはいくら言葉を投げかけても無駄。
私はその場に座り込んで、1分2分を待つことにした。
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