11: ◆Hnf2jpSB.k[sage saga]
2022/05/21(土) 00:17:46.95 ID:bb4C09gAo
問いかけが針になって刺さる。
私が話をしている時、ライラはどうしていた?
ライラの目には何が映っていた?
「私は、あなたの妻となった事に微塵の後悔もありません」
考え込む私に声が届く。
当たり前の事実を確認しているだけ。
その想いが伝わってくる。
「それはもちろん私もだ」
私たちの結婚もまた、親が用意したものだった。
互いの家が古くから親密で、私たちも幼なじみとして育ってきた。
経済的な問題もなく、話はトントン拍子に進んでいく。
そして私たちも、ごく自然にその話を受け入れたのだ。
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