【ガンダムSS】「転生したらシャアだったので安価で宇宙世紀を生き延びる」
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447:名無しNIPPER[saga]
2022/08/08(月) 22:24:18.28 ID:DpKcLBhPo
クルーゼ「そこで暫く記憶喪失状態が続くのだが、ある日慌ててサイド6から出港しようとしている人物が目についた」

シャア「一応聞くが時期はいつ頃だ?」

クルーゼ「ジオン公国が連邦の本拠地ジャブローを攻めていた時期だ」

シャア「やっぱり俺か!」

クルーゼ「そうだ。君を見た瞬間に身体中に電撃が走るような感覚に襲われた。すると今まで失われていたはずの記憶が溢れるように思い出されていった」

クルーゼ「そこが運の尽きだ。私とシャアは記憶をリンクしている。シャアである記憶が君に陥れられた事実を受け入れられずに錯乱状態になった。あの時は酷い物だったよ。そうしている内に一つの結論に至る」

シャア「私を殺す事か」

クルーゼ「そうだ。溢れ出る憎悪や殺意を君に向ける事で平常心は保たれた。しかし、個人の力ではどうにもならない。だから私は力を付ける為に連邦軍に入隊する。さすがに本名では怪しまれるのでデュオ・マックスウェルという偽名を使ってな」

シャア「ふむ」

クルーゼ「そこで偶然出会ったのがシロー・アマダだ。当時の彼は士官学校の教官を務めていた。彼は私を見るなり驚いた顔をしていたよ。何故シャア・アズナブルが連邦軍士官学校にとね」

クルーゼ「私とシローは自分達が転生した物同士だという認識を得た。そしてシローが密かに結成していたブルーコスモスに参加したのを契機にラウ・ル・クルーゼと名乗るようにした」

クルーゼ「自分の声が同じで復讐者ならばクルーゼだろうという理由だったが。クルーゼの真似をするようになったのもその時期からだな。シローの盟主王気取りや君がシャアの物真似をしているのと同じさ」

シャア「それは言うんじゃない!!」

クルーゼ「ブルーコスモスに参加するとこの世界には少なくとも、もう一人転生している者がいると当時のシローから聞かされた」

シャア「私か」

クルーゼ「シローは独立戦争時から君を怪しんでいたそうだ。連日のジオンの快進撃に必ずシャアが一枚噛んでいた事に」

シャア「鋭い奴だ」

クルーゼ「そうでもないだろう?この世界は正史と比べておかしな所ばかりだ。そのおかしな現象の中心人物を調べれば誰だって怪しむ」

クルーゼ「決定的となったのは君がクワトロ・バジーナとして連邦に潜入した時だったらしいがな。血相を変えて指令室に入って来た時に確信したらしい」

シャア「この世界にあるはずの無いブルーコスモスだ。その所業を知っていれば慌てるに決まっている」

クルーゼ「それまでの策が何れも失敗に終わっていたシローは内心では焦ったのだろう。ガンダムXを用いて直接ジオンを叩くと言い出した。後は君達が知ってる結末だ」

シャア「そうだったのか。だったら暗礁宙域にあったジェネシスもか」

クルーゼ「ジェネシスは独立戦争終結後から建造が始まったのだが、実験の事故で使い物にならなくたった。君達が暗礁宙域に向かうと知って証拠隠滅にシーマの艦隊を向かわせたのだが、これの結果も知っての通りだ」

シャア「シーマとはどうやって知り合った?」

クルーゼ「彼女とは私が士官学校からブルーコスモスに引き抜かれた後に参加してきた。シローがコンタクトを取っていたらしい。彼女はジオンとのパイプ役に打ってつけだからな」

シャア「本当にそれだけか?」

クルーゼ「私情は…あっただろうな。悲劇的な最期を迎えたシーマ様をこの世界では救ってあげたいと。それがシローと私の僅かな良心だったのかもしれない」

シャア「そこは同感だ」

シャア「次で最後の質問にしたい。独立戦争後にアクシズでガザCが回収されたのだが、アレも君達の仕業なのか?」

クルーゼ「ガザC?いや、私は知らないな。シローもそんな事は何も言っていなかったが、彼が死んだ今となっては真相は分からんな」

シャア「そうか。さすがに転生したらガザCだった件は無いよな?」

クルーゼ「そう思いたいな」

シャア「ははははっ…はぁ」


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