阿良々木暦「ぶんぶんぶぶん!」レベッカ・忍「おーなみばんばばんばーん、じゃ!」
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2:名無しNIPPER[sage saga]
2022/04/13(水) 23:36:54.89 ID:/7Mv21f8O
「これお前様よ。先生で遊ぶな」
「おっと。僕としたことがお前という太陽の乱反射でくらっときちまったぜ」
「かかっ。吸血鬼たる儂が太陽とはな」

牙を見せつけるように満面の笑顔の忍先生。

「ところで我が生徒様よ」
「生徒様って呼び方は斬新だな」
「先生の席はどこじゃ?」
「僕の膝の上にでも座ってろよ」
「ふむ。では、遠慮なく」

忍のキュートなお尻が僕のお膝に乗っかる。

「かかっ。子供先生の特権じゃな」
「生徒様の冥利に尽きるぜ」

これが黄色いバカンスかと、クラクラした。

「ぶんぶんぶぶん!」
「おーなみばんばばんばーん、じゃ!」

ライ麦畑ではない。ここは菜の花畑である。

「しかし忍先生」
「なんじゃ我が生徒様よ」
「いつまでも幼女ってのは不憫だよな」
「かかっ。何を今更」

見返り美人とはよく言ったもので、ちらとこちらを振り向いた忍は黄金のサファイアみたいな眼差しに切なさを秘めて、独りごちた。

「生徒様にとっての先生がいつまで経っても先生であるのと同じように、お前様にとっての儂はいつまでも幼女であろう」

初めて出会った時、忍は四肢を欠損したキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードであり、死に瀕してもなお美しい吸血鬼に文字通り血迷った僕が首筋を差し出して、目を覚ますと幼女の姿となっていた。

「おかっぱ頭のお前が懐かしいよ」
「髪型くらい、いつでも変えてやるわい」
「いや、いいよ。僕は記憶力が良いほうではないけれど、それでも忘れはしないからさ」

頭を撫でようと伸ばした手が虚空を彷徨う。


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