【シャニマス×ダンロン】にちか「それは違くないですかー!?」【安価進行】 Part.3
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831: ◆vqFdMa6h2.[saga]
2022/06/18(土) 22:50:01.45 ID:hWUH9Ue/0

あっけらかんとして、あさひはそう答えた。
それは何も、解答の放棄ではない。
むしろ考えて、考え抜いたからこそ見つけられた答え。
自分の都合に無理やり手繰り寄せた、恩着せがましい責任感ではない。


あさひ「あはは、他の人がどう考えてるのか、どう思ってるのか、なんてことはわたしもわかんないっす」

あさひ「でも、それって悪いことじゃない。当り前じゃないっすか。冬優子ちゃんもよく言ってたっす。他人なんて何を思ってるのか分かんないんだから、用心なさいって」

あさひ「だから、わたしも冬優子ちゃんの考えてることなんてわからないっす。わたしが冬優子ちゃんのために何をすればいいのか、なんて」

あさひ「あ、でもこれじゃ答えにならないっすよね。ちょっと待ってくださいっす、解答を用意するんで」


あさひがあさひらしくある所以、彼女のアイデンティティとも言うべき無責任だった。
誰かにゆだねられて生きるなんて、あさひらしくない。
そんな生き方を、冬優子が望むわけない。
冬優子は誰よりもそばであさひを見続けて、誰よりもねたみ続けてきて、誰よりもその生き方を理解しようとしていた人間だ。
だとしたら、その羽に枷をはめようなんざ思うはずもない。


あさひ「冬優子ちゃんが最期に行っていたのは自分の命を雑に使うなってことだったっす。それなら、わたしは……後悔の無いように生きる。自分は自分のしたいように生きる」

あさひ「冬優子ちゃんがやってたのと似てるかもしれないっすけど、これは私の生き方っす。ちょっとだけ違うんっすよ」

あさひ「えっと、だから……引きずる、とも違うし……えっと」


偶然にも私と同じ結論に帰結していたことに、少しだけ口角を上げながら私は苛立った。
きっとこれは、冬優子の読み通りなんだろうから。
冬優子と私は同族、ということはつまり……その理解者であるあさひもまた同族なのだ。
遺される同族を守れるのは同じ同族だけ、そういう意味で私をあてがっていたのだろう。
ヤロウ、どこまでも私を利用しやがって、気に食わねえやつだ。


ルカ「……ハッ、わかったよ。もうそれ以上は、いい」

ルカ「オマエの言葉なんて元々よくわからねえんだ。無理やり言葉を紡がれても不格好でいけねえ」

あさひ「……? そうっすか?」

ルカ「……これは、私の決めた生き方だ」


そう言って私は掌を差し出した。
こいつと同じく無責任に、その場だけの感情で差し向けた掌。
そこに引き継ぎも何もあったもんじゃない。いますぐにだってこの鎖をほどこうと思えば、ほどいてやれる。

……でも、それをしない。
今は、私がこれをしたいから、それだけの理由だ。


あさひ「あはは、ルカさんの手のひら、冷たいっす!」


偶然、こいつともその『やりたいこと』は今、一致していたらしい。

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【芹沢あさひとの間に確かなつながりを感じる……】

【芹沢あさひの親愛度レベルがMAXに到達しました!】

【アイテム:遊園地のぬいぐるみを獲得しました!】

・【遊園地のぬいぐるみ】
〔いつか遊園地に行ったときに持ち帰ったぬいぐるみ。ウサギとネコとクマ、さんたいのぬいぐるみに愛を注いでいたら、不思議なことに一瞬だけ一人でに彼女たちが動いたとあさひは語る〕

【スキル:ジャンプ!スタッグ!!!を習得しました!】

・【ジャンプ!スタッグ!!!】
〔集中力を使用した際の効果が増幅する〕



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