【シャニマス×ダンロン】にちか「それは違くないですかー!?」【安価進行】 Part.3
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830: ◆vqFdMa6h2.[saga]
2022/06/18(土) 22:48:23.23 ID:hWUH9Ue/0
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【絶対音叉を渡した……】

あさひ「わっ、何これ! 見たことない!」

ルカ「おいやめろ、鼻に突っ込む道具じゃねえ。音叉……一応音楽関連のもんだが、まあアイドルとはあんまり関係ないからな。音同士が共鳴した時に生じる振動を利用して医療とかに活用しているらしいぞ」

あさひ「へぇ……音で、すごい発想っすね」

ルカ「まあこれは破壊兵器として使うみたいだけどな。音で色々ぶっ壊しちまうみたいだから、使い方には気を付け……」

あさひ「透ちゃ〜〜〜〜〜ん! これ一緒に叩いてみるっすよ〜〜〜〜〜〜〜!」

ルカ「バッカ……!!!! おい、やめろ!!!! やめろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

【PERFECT COMMUNICATION】

【親愛度がいつもより多めに上昇します!】

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あさひの部屋は、案の定片付いてはいない。
そこらの床には乱雑に紙が散らばり、彼女の関心が尽きたであろう使い道も分からない機材の数々は適当に箱に突っ込まれている。
そこに、彼女に対する認識のずれはない。
私も芹沢あさひと言う少女はそう言うものだと思うし、彼女がここで過ごす時間があったならおのずとそうなるだろう。
それでも違和感がぬぐえないのは、ここに出入りしたであろう人間ならこのままにしていなかっただろう、というところから。


ルカ「……どうだ、冬優子と向き合ってみて」


尖った言い方をした。冬優子はもういない、あくまであさひが向き合うべきなのは『今は亡き冬優子』、あさひの中にいる冬優子、そしていない冬優子だ。


あさひ「ルカさんの言ってることはなんとなくだけど、分かった気がするっすよ。確かに冬優子ちゃんはどんな事件があった後でも、落ち込んだり、凹んだり……じっとしていることはなかったっす」

あさひ「きっと、ルカさんの言うように、わたしのためにそうしてくれてたんっすよね。愛依ちゃんがいなくなってからは、余計に」


冬優子の死に際の光景がどうしても蘇る。
あの不器用すぎる頭を撫でる動作、冬優子の思いの丈がそこに滲み出ていた。


ルカ「……冬優子は、最後になんて言っていた?」

あさひ「自分の想いを、汲み取ってくれって」

ルカ「……そうだったな」


では果たして……冬優子の最後の想い、とはなんなのだろうか。
私がさっき投げかけた言葉のように、辛くても前に進めということなのか。
それとも自分を代償に生きているのだと自覚しろと言うこと?


ルカ「あさひは、冬優子はどう思ってると思う?」


私にも、その答えは測りかねる。
だから、それはあさひに託した。
私よりもよっぽど長い時間を共に過ごして、熱心に彼女の観察を続けてきたあさひなら、きっと納得のいく答えを見つけられる。
それは私が冬優子から引き継いだ、『信頼』だった。




あさひ「……わかんないっすね」






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