【シャニマス×ダンロン】にちか「それは違くないですかー!?」【安価進行】 Part.3
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◆vqFdMa6h2.
[saga]
2022/05/19(木) 21:41:04.57 ID:kJ67nvvf0
なのに、どうして、こんなにもすぐにそれを手放さなくてはならないんだろう。
せっかくできた相手を、どうして自分の手で殺さなくてはいけないんだろう。
これまでにも私は3回自分の手で犯人を処刑台に送ってきた。
無論それにストレスを一切感じなかったなんてことはない。どれもむせ返るような罪悪感に、思わず膝を砕いたものだ。
でも、今感じているのはそれとは全く違う。
真っ黒な泥濘に浸かっているような虚脱感。呼吸は妙に浅くなって、視界は僅かに揺れている。
かと思えば、どんどん焦点は下に下に移っていき、気がつけば横一本の木材。
私の立っている証言台の縁しかその視界には入っていない。
「……顔あげなさい、ルカ」
その声は、人を殺めた人間とは思えないほどに柔らかかった。
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