【シャニマス×ダンロン】にちか「それは違くないですかー!?」【安価進行】 Part.3
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276: ◆vqFdMa6h2.[saga]
2022/05/06(金) 21:02:54.68 ID:OQT/+f4M0

智代子「夏葉ちゃんはね、本当によくみんなのことを見ていてくれたんだ。ユニットで一番お姉さんだったからって言うこともあるけど……きっと、それ以上の理由があったんだと思う」

智代子「こんなカメラレンズなんかじゃなくたって、見えすぎちゃうぐらいの瞳があったんだ。わたしたちのいいところも、悪いところも、辛いところも全部見通しちゃう不思議な瞳」

智代子「こんな、こんなくすんだレンズなんかじゃないよ……!」


もはや直視は出来ていなかった。目を伏せるようにして首を振る。
頬を伝う涙が、動きに合わせて蛇行したのが目についた。
苦しみからもがき逃げ出そうとしているような、現実逃避が露わになったような絵面で痛ましい。
自分の口から出ている言葉を検証もできていないその様子は、流石に私でもこれ以上放っておくことはできなかった。


智代子「……どうして、こんな形で夏葉ちゃんは殺されなくちゃいけなかったんだろう。せめて人の姿のままでって思っちゃう……」

ルカ「それは違うんじゃねーのか」

智代子「え……?」

ルカ「あいつは……この姿になってから、一度だってその変化を嘆いたか? むしろその逆……小宮果穂の死の寸前まで、一番近いところに居たことを誇りに思ってただろ?」


有栖川夏葉という人間は、いつだって自分の選択に後悔はしていなかった。
小宮果穂のおしおきの夜、あの病院に居合わせた者が全員言葉を詰まらせる中でも、当の本人はその体をむしろ誇らしげに見せびらかすほど。
その全てが本当の彼女の心情だったとは言わない。



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