【シャニマス×ダンロン】にちか「それは違くないですかー!?」【安価進行】 Part.3
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247: ◆vqFdMa6h2.[saga]
2022/05/05(木) 22:03:02.19 ID:S6n2p1Il0
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【ルカのコテージ】

キーン、コーン…カーンコーン…

『えーと、希望ヶ峰学園歌姫計画実行委員会がお知らせします…』

『ただいま、午後十時になりました』

『波の音を聞きながら、ゆったりと穏やかにおやすみくださいね』

『ではでは、いい夢を。グッナイ…』


はぁ……クラクラする。
ほんの二日、食事を抜く。それぐらいのことはこれまでにもあったかもしれない。
完全な断食ではないにせよ、多忙を極めた時はゼリー飲料を流し込んで終わらせるようなことだって何度かあった。

状況はそれとそう変わらないはずなのに、これほどまでに苦しいのは、きっとこの島のせい。
自分の身の上、過去にあったかもしれないコロシアイ、美琴との仲違い……
そういう漠然とした広大な不安感は私の精神をスリップダメージのように削り取り、肉体も内側から食い破っていた。
空腹はそこにトドメを指す最悪の一手。

自分の部屋でさえもぐんにゃりと粘土のように歪み始めた。
私も相当に来ているらしい。

なんでもいい、早く何かを口に入れたい……


「ああ、ダセェダセェダセェダセェ!! こんなの、私じゃねえっての……!!」


自分相手に自分を取り繕えなくなったらもうお終いだ。
こんな自分、見ていたくない。起きていたら余裕の無くした自分に気づいてしまって、いつか気が狂う。
ぐうぐうと喧しい腹の虫を無理やり押さえつけて、瞼を必死に下ろした。



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